赤い衝撃
2回目の検診日。
お腹が出てきたので
今までの服が着れなくなっていた。
ジャージとか楽な服装で過ごすので
思っていたよりデブになって事に
気付かなかった。
だから、梨恵に頼んで
ワンピースを持って来て貰った。
「もうすぐ5ヶ月かぁ?」
「大きな子が出でくるのかなぁ」
「楽しみだぁ、私も欲しいよぉ。
まさか、麻耶の方が先だなんて
今でも信じられない!」
「22歳で産むのが夢だったからね。
叶って嬉しいよ!」
仕事を抜けて来てくれてたので
梨恵と一緒に電車に乗った。
「産まれるまでに免許取るよ」
「いいよ、今度からタクシー使うし」
「産まれてからも色々あるでしょ?」
「ありがと。
梨恵の時は、私が力になるからね」
「うん」
「気を付けて」
「梨恵もね。わざわざありがと」
二人とも電車が発車するまで
手を振っていた。