いつか、私の隣に居てくれる人へ
『いつだって誰だって簡単に一人になってしまう。』
この言葉を知っていますか。
この世界は色々なもので満ちています。ちょっとしたことで簡単に一人になってしまうようなこの世界で、君は私といてくれます。君がいるから、君がいてくれるから、わたしは一人ではないのです。
私は不満を溜め込みやすく、些細なことで傷つくことが多々あります。そんな私の中で、学校というものは憂鬱なものであり、ストレスの対象でした。時々ある体調不良もストレスによるものだろうとカウンセリングの先生が言っていました。
え、そんなこと気にしているの。と、誰もが思うであろうことをずっと根に持ってしまいます。
私が上記の本に出会ったのは中学生の頃、仲が良かったグループに仲間はずれにされ始め、孤立しかけているときでした。この本も主人公が学校で孤立してしまうのですが、最終的には立ち向かう話です。
私は、立ち向かえませんでした。ザ・、というようないじめを受けたわけではありません。ですがそのころの親友にまで敵意を向けられたことに深く傷ついてしまいました。もともと、小さな頃から泣き虫だった私は夜に静かに泣く日々が増えていきました。
いつだって誰だって簡単に一人になる。この言葉を聞いた時、「あれ?私のことじゃん。」ってなったのです。でも、私は一人に臆病でした。「色々な子と話して一人にならないようにしよう」そう考えた私は、中学に上がって色んな人と仲良くなれるよう、色んな人と話しました。
「花村さんって色んな子と仲いいよね」よく言われるようになりました。成績表にも「花村さんは誰にでも別け隔てなく接してくれます」。いつものこと。
そんなの当たり前。学校で一人になりたくないからです。逃げ道を作っているからです。
哀れみの同情が、あの頃の視線が今でも思い出すたびに突き刺さるのです。
ボッチになる勇気は私にはありませんでした。一人は怖い。怖いのです。
私は学校ではほんの少し仮面を被っています。レッテルがある方が動きやすいのです。
嘘を話すときはほんの少しの真実を入れるとリアリティが増すそうです。私もよく使っているのですよ。
でもね。君に出会いました。君といるときは素でいられます。肩の荷が降りていくような気がします。落ち着くのです。そんな居場所を失いたくない。勝手ですよね。
でも、君には私のことを知っておいてほしい。そう思いこの手紙を書きました。理解してなんて言いません。でも、少しでも知っておいてほしい。私の姿を。
こんなに黒い私を、醜い私をどうか拒絶しないでください。きっと君に嫌われて一人になってしまったら、逃げ道なんて捨てます。一人になるでしょう。怖い。でも、君に拒絶される方が怖い。
私は君のことが大好きです。
これだけは言わせてください。一人になりたくなくて君と一緒にいるわけではないです。
純粋に、君のことが好きなのです。君が思っていないとしても私は、君を親友だと思っています。この言葉もあの手紙も、全部本心です。
こんな私でも、君は。君は友達でいてくれますか。