仮想世界「アルファ」〜何でも屋〜

仮想世界「アルファ」

 西暦2100年……世界総人口のほとんどが生きずらい世の中で精神的病を患う世の中となっていた。そんな時、仮想世界「アルファ」と呼ばれる世界一の大企業「ベータ」社が開発した地球の3倍の広さを誇る仮想世界がリリースされた。

 仮想世界「アルファ」では、現実とは違い、自分の好きな性別やなりたい外見など好きなように設定して生きることができる世界とあって、全世界の人たちが次々と仮想世界の中で暮らすようになった。

 さらに、空中浮遊している歩道や整備された空中道路、街を管理するAI、感情を持った人間型のロボット達など某国民的アニメ「どら○もん」に出てくる22世紀のような未来的な都市となっていて、現実では存在しない都市も魅力の一つだった。

 「アルファ」では、「ベータコイン」と呼ばれる仮想通貨が存在しており、アルファの中で暮らしながらお金を稼ぐことができる。

 そのため、現実世界の企業もこれに目をつけ、次々と現実のオフィスを手放し、仮想世界の中にあるビルの中に新しくオフィスを構える者たちが増加した。今では、世界のすべての企業が仮想世界の中で商売している。

 俺は、そんな仮想世界で個人として「何でも屋」をして、生活する感情を持ったロボットで、名を「小次郎」という。

 見た目は、日本人のような黒髪にジャニー○を思わせるイケてる顔をしている。中肉中背の25歳の設定。事務所は、30階層からなる「アルファ」で大企業がオフィスを構える1階層から5階層(丸の内を未来的にした感じの街ね)の次の6階層のマンションに住んでいる。

 これは、そんな俺がこのアルファ内でいろーんな仕事をしていく様子を描いたゆるーいようなシリアスなような物語。

つづく……
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop