仮想世界「アルファ」〜何でも屋〜
浮気調査
仮想世界「アルファ」の中で出会い、結婚をする人たちが急増している。その中で、国同士が違うものが結婚して価値観の違いからすれ違い、パートナーのどちらかが浮気をしてしまうということが話題なっている。
そんなことが「アルファ」の中で騒がれてから、俺がやっている「何でも屋」に対して、浮気調査の依頼が頻繁にくるようになっていた。
今日もハンドルネーム「スタタン・ターン」さんという女性の方からきた依頼で「スポポン」という名前の旦那を追っている。
「すみませーん!このカフェオレ苦いんですけど!もうちょっとお砂糖もらえませんかー?」
「はーい!今お持ちしますね」
「ちょっと!真面目に仕事してよ!もうちょっとでターゲットがホテルの前に現れるんだから!」
俺たちは、依頼者からの情報で「アルファ」内に30個存在する駅の第8駅と呼ばれる前にあるホテルの一階のカフェから入り口が見える席に陣取り、ターゲットが来るのを見張っている。
あ!ちなみに俺にツッコミを入れたのが、俺の助手をしている少女型ロボットで名を「みき」という。説明がめんどくさいから省くがこいつにもいろんな過去があり、現在俺と一緒に行動を共にしている。
見た目は、わかりやすくいうと1000年に1人の美少女のように可憐な見た目をしている。年齢は13歳くらいかな?
そんな美少女と一緒に暮らしていて興奮してるんじゃないかって?
おいおい……俺は美熟女が趣味だ!こんな谷底のような胸しか持っていないやつに興奮なんか……しない!
「おい!誰のお腹と首の間が谷のようになっているだって!」
ミキが怒りのあまりに俺の胸を掴んでミキミキと音がなるくらい思いっきり掴んでくる……ミキだけに……なんちゃって……
「……って、痛い!痛い!もげる!俺のティクビがもげる!」
「うるさい!取れてしまえ!」
「おまえー!俺がAカップある巨乳だからって僻んでんじゃねえぞ!マイナスDカップが!」
そう!ミキのような感情を持ったロボット「1000年に一度の美少女」は、なぜか首とお腹の間に谷底のような溝が作られている。
製作者は何か恨みでもあったのだろうか?
「そんなに谷底じゃねえわ!正式には、マイナスAAAカップだ!まな板の表面をヤスリで少し削ったくらいの谷底と呼べないような底だぞ!」
ミキのような美少女型ロボットは胸は谷底になっている以外は全てが完璧で、声はアナ雪の劇中歌を歌った松たか子様のような綺麗な声をしている。
「マイナスはマイナスじゃねえか!大体な!俺はカフェオレが飲めねぇんだよ!」
「じゃあ!なんで頼んだんだよ!」
「しょうがねえだろ!今時珍しくコーヒーだけにこだわったカフェだったから、季節限定の桃moreフラペチーノのような可愛くて甘い飲み物がなかったんじゃ!3年も一緒にいるのに俺の好きなものがある店を選ばないとはどういうことだ!」
「そんなこと知るか!男なら黙ってブラックコーヒーだろうが!」
「ミキさん!マジでかっこいいっす!マジリスペクトっす!けどね!俺は可愛くて甘いものが好きなんだ!」
俺たちが、世界を左右するような大事なことで、喧嘩していると……
「あの人たちうるさいわね」
「マナーがなってないな」
と、他のお客さんがコソコソ話している。
「うるせぇぞ!かわいそうだと……ん?」
俺は、コソコソ話をする群衆に向かって1発突っ込んでやろうと思い、勢いよく立ち上がったが、その群衆の中に見覚えのある顔を見つける。
俺は懐にしまってあったターゲットの立体画像を確認する。
「巨大なアフロにサザエさんに出てくるフグタくーん!と呼ぶ人と似たたらこ唇。パッチリ二重の瞳……間違いない!ターゲットだ!」
向かいの席で呆れたように俺を見ていたミキが「え!どこ!」と聞いてくる。
「カフェの入り口近くの4人掛けの席のところ」
カフェは横に細長く、オープンキッチンとなっており、カウンター席が目の前にある。店の窓際に4人掛けの席が6個あるような感じ。デザインは昭和のレトロな感じの落ち着く雰囲気のカフェ。
そして、カフェの入り口はホテルのロビーの右側にある。
ターゲットは、カフェの入り口近くの4人掛けの席に1人の女性を伴って座っていた。
「……本当だ。間違いない」
「だろ。お騒がせしてすみませんでした」
俺たちはとりあえず謝り席に着く。
それからしばらくして他の客の注意が俺たちからそれて、各々の会話に戻っていったのを確認してから、「何でも屋」秘密道具「盗・ちょーう」を使ってターゲットの会話を聞く。
秘密道具「盗ちょーう」は、専用のコンタクトレンズを目に付けて、ターゲットを補足する。そして、コンタクトレンズと同期した小型イヤホンを嵌め込むとターゲットの会話だけ聞こえてくるという優れものだ!
以下、たらこ唇のアフロはターゲット、向かいに座っている半分紫半分ピンクの髪をした女性を「YouTuberヒカルに憧れたけど、被るのが嫌で色は真似しなかった女性」ヒカルファンの女性と呼ぶ。
たらこアフロ:お前最近「スタタン・ターン」の方には、人格が変わった時に遊んでいるって言ってないのか?なんか浮気を疑われてんだけど……
ヒカルファンの女性:だって、私があなたと遊ぶだけでもすごく怒ってくるのよ。それはもうヒステリックにね!手に負えないから報告してないわ。
「なぁ?今さ。依頼者の名前が出たけど気のせいか?」
「ねぇ?今さ人格がどうのって言ってたけど?」
「「……え?」」
どういう事だ?
たらこアフロ:いや。もうそろそろ発狂しそうだから、二重人格の方のお前と遊んだ時の画像を「ターン」に見せるわ
ヒカルファンの女性:それもそうね。1人だけ仲間はずれにしておくのもね……
「……え?おい!二重人格ってどういう事?聞いてないぞ!」
「私だって聞いてないわよ!依頼人が二重人格なんて、今!初めて聞いたわ!」
「いやいや!出会った時に、私は高性能な美少女型ロボットだ!って言ってたじゃねえか!夢のような5次元ポケットまで持ってるって」
「……確かに言ってたな!だが、真実はそんなもの何ひとつ使えない!」
マイナスDカップの谷底をのけぞらせる「ミキ」
「おい!また、谷底が!とか思ってるだろ!」
と、すかさず鋭いツッコミを入れてくる我が親愛なる谷底さん。その谷底にはどんな悪夢が詰まっているんだい?
「おい!無視してんじゃねぇ!」
たらこアフローー今度の休みの時に話し合うこと にしよう。
ヒカルファンの女性ーーわかったわ。
その後、「スタターン・ターン」さんが事務所に現れて、夫が全て話してくれて、浮気はしていなかったこと、自分が二重人格だったことを話してくれた。
なお、依頼料はきっちり3倍の額を提示したら、ご迷惑をおかけしたのでと5倍の金額を払ってくれた。お金に余裕のある人って良いね!心が広いわ!海のように広いわ!うまくカモれた。
「むふふふ……これで3ヶ月は遊んで暮らせるぜ!よし!早速明日から休業の看板を出すぞ!」
「いいね!今夜は高級オイル「Highオイル」で乾杯しよう」
つづく……
そんなことが「アルファ」の中で騒がれてから、俺がやっている「何でも屋」に対して、浮気調査の依頼が頻繁にくるようになっていた。
今日もハンドルネーム「スタタン・ターン」さんという女性の方からきた依頼で「スポポン」という名前の旦那を追っている。
「すみませーん!このカフェオレ苦いんですけど!もうちょっとお砂糖もらえませんかー?」
「はーい!今お持ちしますね」
「ちょっと!真面目に仕事してよ!もうちょっとでターゲットがホテルの前に現れるんだから!」
俺たちは、依頼者からの情報で「アルファ」内に30個存在する駅の第8駅と呼ばれる前にあるホテルの一階のカフェから入り口が見える席に陣取り、ターゲットが来るのを見張っている。
あ!ちなみに俺にツッコミを入れたのが、俺の助手をしている少女型ロボットで名を「みき」という。説明がめんどくさいから省くがこいつにもいろんな過去があり、現在俺と一緒に行動を共にしている。
見た目は、わかりやすくいうと1000年に1人の美少女のように可憐な見た目をしている。年齢は13歳くらいかな?
そんな美少女と一緒に暮らしていて興奮してるんじゃないかって?
おいおい……俺は美熟女が趣味だ!こんな谷底のような胸しか持っていないやつに興奮なんか……しない!
「おい!誰のお腹と首の間が谷のようになっているだって!」
ミキが怒りのあまりに俺の胸を掴んでミキミキと音がなるくらい思いっきり掴んでくる……ミキだけに……なんちゃって……
「……って、痛い!痛い!もげる!俺のティクビがもげる!」
「うるさい!取れてしまえ!」
「おまえー!俺がAカップある巨乳だからって僻んでんじゃねえぞ!マイナスDカップが!」
そう!ミキのような感情を持ったロボット「1000年に一度の美少女」は、なぜか首とお腹の間に谷底のような溝が作られている。
製作者は何か恨みでもあったのだろうか?
「そんなに谷底じゃねえわ!正式には、マイナスAAAカップだ!まな板の表面をヤスリで少し削ったくらいの谷底と呼べないような底だぞ!」
ミキのような美少女型ロボットは胸は谷底になっている以外は全てが完璧で、声はアナ雪の劇中歌を歌った松たか子様のような綺麗な声をしている。
「マイナスはマイナスじゃねえか!大体な!俺はカフェオレが飲めねぇんだよ!」
「じゃあ!なんで頼んだんだよ!」
「しょうがねえだろ!今時珍しくコーヒーだけにこだわったカフェだったから、季節限定の桃moreフラペチーノのような可愛くて甘い飲み物がなかったんじゃ!3年も一緒にいるのに俺の好きなものがある店を選ばないとはどういうことだ!」
「そんなこと知るか!男なら黙ってブラックコーヒーだろうが!」
「ミキさん!マジでかっこいいっす!マジリスペクトっす!けどね!俺は可愛くて甘いものが好きなんだ!」
俺たちが、世界を左右するような大事なことで、喧嘩していると……
「あの人たちうるさいわね」
「マナーがなってないな」
と、他のお客さんがコソコソ話している。
「うるせぇぞ!かわいそうだと……ん?」
俺は、コソコソ話をする群衆に向かって1発突っ込んでやろうと思い、勢いよく立ち上がったが、その群衆の中に見覚えのある顔を見つける。
俺は懐にしまってあったターゲットの立体画像を確認する。
「巨大なアフロにサザエさんに出てくるフグタくーん!と呼ぶ人と似たたらこ唇。パッチリ二重の瞳……間違いない!ターゲットだ!」
向かいの席で呆れたように俺を見ていたミキが「え!どこ!」と聞いてくる。
「カフェの入り口近くの4人掛けの席のところ」
カフェは横に細長く、オープンキッチンとなっており、カウンター席が目の前にある。店の窓際に4人掛けの席が6個あるような感じ。デザインは昭和のレトロな感じの落ち着く雰囲気のカフェ。
そして、カフェの入り口はホテルのロビーの右側にある。
ターゲットは、カフェの入り口近くの4人掛けの席に1人の女性を伴って座っていた。
「……本当だ。間違いない」
「だろ。お騒がせしてすみませんでした」
俺たちはとりあえず謝り席に着く。
それからしばらくして他の客の注意が俺たちからそれて、各々の会話に戻っていったのを確認してから、「何でも屋」秘密道具「盗・ちょーう」を使ってターゲットの会話を聞く。
秘密道具「盗ちょーう」は、専用のコンタクトレンズを目に付けて、ターゲットを補足する。そして、コンタクトレンズと同期した小型イヤホンを嵌め込むとターゲットの会話だけ聞こえてくるという優れものだ!
以下、たらこ唇のアフロはターゲット、向かいに座っている半分紫半分ピンクの髪をした女性を「YouTuberヒカルに憧れたけど、被るのが嫌で色は真似しなかった女性」ヒカルファンの女性と呼ぶ。
たらこアフロ:お前最近「スタタン・ターン」の方には、人格が変わった時に遊んでいるって言ってないのか?なんか浮気を疑われてんだけど……
ヒカルファンの女性:だって、私があなたと遊ぶだけでもすごく怒ってくるのよ。それはもうヒステリックにね!手に負えないから報告してないわ。
「なぁ?今さ。依頼者の名前が出たけど気のせいか?」
「ねぇ?今さ人格がどうのって言ってたけど?」
「「……え?」」
どういう事だ?
たらこアフロ:いや。もうそろそろ発狂しそうだから、二重人格の方のお前と遊んだ時の画像を「ターン」に見せるわ
ヒカルファンの女性:それもそうね。1人だけ仲間はずれにしておくのもね……
「……え?おい!二重人格ってどういう事?聞いてないぞ!」
「私だって聞いてないわよ!依頼人が二重人格なんて、今!初めて聞いたわ!」
「いやいや!出会った時に、私は高性能な美少女型ロボットだ!って言ってたじゃねえか!夢のような5次元ポケットまで持ってるって」
「……確かに言ってたな!だが、真実はそんなもの何ひとつ使えない!」
マイナスDカップの谷底をのけぞらせる「ミキ」
「おい!また、谷底が!とか思ってるだろ!」
と、すかさず鋭いツッコミを入れてくる我が親愛なる谷底さん。その谷底にはどんな悪夢が詰まっているんだい?
「おい!無視してんじゃねぇ!」
たらこアフローー今度の休みの時に話し合うこと にしよう。
ヒカルファンの女性ーーわかったわ。
その後、「スタターン・ターン」さんが事務所に現れて、夫が全て話してくれて、浮気はしていなかったこと、自分が二重人格だったことを話してくれた。
なお、依頼料はきっちり3倍の額を提示したら、ご迷惑をおかけしたのでと5倍の金額を払ってくれた。お金に余裕のある人って良いね!心が広いわ!海のように広いわ!うまくカモれた。
「むふふふ……これで3ヶ月は遊んで暮らせるぜ!よし!早速明日から休業の看板を出すぞ!」
「いいね!今夜は高級オイル「Highオイル」で乾杯しよう」
つづく……