ヒロインよ、王太子ルートを選べ!
「メ……メイ様……」
忘れもしません、このピンク色のブリブリヘア。初対面の人をまんまと騙すキラキラ笑顔。つい先日レーマン伯爵家から去った、元養女のメイ様!
「あら、コレット。知り合いなの? どこで知り合ったのかしら? 不思議ねぇ」
お母様が首を傾げて眉をひそめる横で、メイ様はニッコリと笑みを浮かべます。
「初めまして、コレットお嬢様! 私、精一杯勤めさせていただきますので、ぜひよろしくお願いします」
「あ、あなた……まさか私の侍女に?」
「年が近くて話しやすいかと思ったのだけどどうかしら。メイ、コレットをよろしくね。この子少し変わったところがあるから」
「はい奥様! お任せください! コレットお嬢様もジェレミー様も、まとめてドン!」
やっぱりお兄様狙いじゃないの! あの時、確実に目がハートマークでしたものね。
◇
「どういう事ですか?!」
もうね、部屋に戻るや否や問い正しましたよ。あれだけ私の変な噂を立てておいて、どうしてまだ付きまとうの?!
「決まってるじゃないの。ジェレミー様の近くにいたいから、です!」
「お兄様は多分、恋愛に全く興味ないと思いますよ。お母様には伝えておくから、早く侍女なんて辞めて帰ってちょうだい!」
一瞬驚いた後、あからさまに不快な顔をするメイ様。だから言わんこっちゃない!
忘れもしません、このピンク色のブリブリヘア。初対面の人をまんまと騙すキラキラ笑顔。つい先日レーマン伯爵家から去った、元養女のメイ様!
「あら、コレット。知り合いなの? どこで知り合ったのかしら? 不思議ねぇ」
お母様が首を傾げて眉をひそめる横で、メイ様はニッコリと笑みを浮かべます。
「初めまして、コレットお嬢様! 私、精一杯勤めさせていただきますので、ぜひよろしくお願いします」
「あ、あなた……まさか私の侍女に?」
「年が近くて話しやすいかと思ったのだけどどうかしら。メイ、コレットをよろしくね。この子少し変わったところがあるから」
「はい奥様! お任せください! コレットお嬢様もジェレミー様も、まとめてドン!」
やっぱりお兄様狙いじゃないの! あの時、確実に目がハートマークでしたものね。
◇
「どういう事ですか?!」
もうね、部屋に戻るや否や問い正しましたよ。あれだけ私の変な噂を立てておいて、どうしてまだ付きまとうの?!
「決まってるじゃないの。ジェレミー様の近くにいたいから、です!」
「お兄様は多分、恋愛に全く興味ないと思いますよ。お母様には伝えておくから、早く侍女なんて辞めて帰ってちょうだい!」
一瞬驚いた後、あからさまに不快な顔をするメイ様。だから言わんこっちゃない!