ヒロインよ、王太子ルートを選べ!
第11話 悪役令嬢はヒロインに生まれ変わる
突然の結婚、正直、戸惑いました。
もしかして私、流されただけなのかなあって。
だから、もう一回真剣に考えました。
あのレオ様の強さがどこから来たのか。
一体いつプロポーズしてくれたのか。
それで、本当にちゃんと決めたんです。
もう一回レオ様と向き合って話すって。
暇すぎてついついポエム作ってみたけど、上手くできているかしら。なぜ暇かって? だって私、お部屋に小一時間ポツンと放置されているんですもの。
半ば無理矢理に神殿へ連れていかれて罵り合い……もとい、議論をしながら司祭の前に立ち、売り言葉に買い言葉で結婚の誓い。
あっと言う間に結婚が成立したと思ったら、王宮にとんぼがえりして国王陛下と王妃様、そして私の両親に結婚のご報告ですよ。散々皆さんに驚かれた挙句、三時間で出来上がった即席王太子妃部屋にポイっと投げ込まれたのが今。
インスタント侍女みたいな人が何人もやって来て、私をお風呂に入れたり着替えさせたりお茶を持ってきたり、色々と至れり尽くせりやってくれたけれど、その人たちも本来の仕事があるからと、あっと言う間に去りました。
あれ? 今更だけど私、結婚したの?
ロマンチックなプロポーズ?
育ててくれた両親との涙の別れ?
何それ、どこにあった?
……これで良かったんだっけ?
もしかして私、流されただけなのかなあって。
だから、もう一回真剣に考えました。
あのレオ様の強さがどこから来たのか。
一体いつプロポーズしてくれたのか。
それで、本当にちゃんと決めたんです。
もう一回レオ様と向き合って話すって。
暇すぎてついついポエム作ってみたけど、上手くできているかしら。なぜ暇かって? だって私、お部屋に小一時間ポツンと放置されているんですもの。
半ば無理矢理に神殿へ連れていかれて罵り合い……もとい、議論をしながら司祭の前に立ち、売り言葉に買い言葉で結婚の誓い。
あっと言う間に結婚が成立したと思ったら、王宮にとんぼがえりして国王陛下と王妃様、そして私の両親に結婚のご報告ですよ。散々皆さんに驚かれた挙句、三時間で出来上がった即席王太子妃部屋にポイっと投げ込まれたのが今。
インスタント侍女みたいな人が何人もやって来て、私をお風呂に入れたり着替えさせたりお茶を持ってきたり、色々と至れり尽くせりやってくれたけれど、その人たちも本来の仕事があるからと、あっと言う間に去りました。
あれ? 今更だけど私、結婚したの?
ロマンチックなプロポーズ?
育ててくれた両親との涙の別れ?
何それ、どこにあった?
……これで良かったんだっけ?