ヒロインよ、王太子ルートを選べ!
◇
あるところに、森と山に囲まれた自然豊かな小国がありました。
その小国の王子には、子どもの頃からずっと大好きな女の子がいました。王子はその美しい姿とは裏腹に、ガラが悪い凶悪王子でした。王子は女の子になかなか気持ちを伝えられず、そして女の子は大層ぼんやりした性格でしたので、二人が結ばれるまでにはとても長い時間がかかりました。
でも、様々なすれ違いを乗り越えて結ばれた二人は、末永く幸せにくらしました。
「お母さま、この絵本は全部お母さまが作ったの?」
「そうよ、すごいでしょう?」
「ぼく、弟か妹が産まれたら、この本を読んであげるんだ!」
「そうね、じゃあ字を読む練習をしましょうね」
「うん! それと僕も凶悪王子を目指す! かっこいいもん」
「……えっ……そ、それは、お父様とお話合いをしてから決めましょう。凶悪王子が一家に何人もいるのはちょっとね」
୨୧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・୨୧
続編はここで完結となります!
お読みいただきありがとうございました!
このあとは番外編が続きます。
あるところに、森と山に囲まれた自然豊かな小国がありました。
その小国の王子には、子どもの頃からずっと大好きな女の子がいました。王子はその美しい姿とは裏腹に、ガラが悪い凶悪王子でした。王子は女の子になかなか気持ちを伝えられず、そして女の子は大層ぼんやりした性格でしたので、二人が結ばれるまでにはとても長い時間がかかりました。
でも、様々なすれ違いを乗り越えて結ばれた二人は、末永く幸せにくらしました。
「お母さま、この絵本は全部お母さまが作ったの?」
「そうよ、すごいでしょう?」
「ぼく、弟か妹が産まれたら、この本を読んであげるんだ!」
「そうね、じゃあ字を読む練習をしましょうね」
「うん! それと僕も凶悪王子を目指す! かっこいいもん」
「……えっ……そ、それは、お父様とお話合いをしてから決めましょう。凶悪王子が一家に何人もいるのはちょっとね」
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このあとは番外編が続きます。