ヒロインよ、王太子ルートを選べ!
「コレットーーッ!!」
「はい! レオ様、大丈夫ですか?」
コレットの名を叫びながら飛び起きた俺は、いつの間にかベッドの上に寝かされていた。後頭部がズキッと痛い。
なんだかものすごく嫌な夢を見ていた気がするけど、多分階段から落ちて頭を打って、そのまま気絶してたんだろう。
ベッドの横にはポロポロ泣くコレットと、俺のデスクの引き出しという引き出しを全部開けて、中身を床にまき散らかしているエドワードが見えた。
……誰か、エドワードを止めてくれるヤツはいなかったのか?
まあ、それはさておき。
「レオ様! ごめんなさい、私のせいで……」
「いや、大丈夫。とりあえずコレットは階段から落ちてないな? それなら良かった」
首を縦にブンブンと振りながら、コレットの涙は止まらない。
凶悪なエドワードを含め、コレット以外はみんな外してもらった。侍医だけは俺のケガを心配して、部屋の隅に控えている。
俺はまず、コレットを傷付けたことを謝らなければいけない。
妊娠のことは焦らなくたっていいのに、俺が無駄に焦らせてしまったから。
いざとなったら後継なんて凶悪なエドワードもいるし、コレットはコレットのままでいいんだ。それをちゃんと伝えなければいけない。
「レオ様……」
「コレット、ごめん。俺が悪かった」
「違うんです! ごめんなさい、私ったらメイとの会話を立ち聞きしてしまって……」
「いや、こんな話題を俺から嗅ぎ回るなんて、配慮も思いやりも全く足りなかった。食の好みも変わったし、お腹を触られるのも嫌がってたし、色々と先走って勘違いした。すまない」
「はい! レオ様、大丈夫ですか?」
コレットの名を叫びながら飛び起きた俺は、いつの間にかベッドの上に寝かされていた。後頭部がズキッと痛い。
なんだかものすごく嫌な夢を見ていた気がするけど、多分階段から落ちて頭を打って、そのまま気絶してたんだろう。
ベッドの横にはポロポロ泣くコレットと、俺のデスクの引き出しという引き出しを全部開けて、中身を床にまき散らかしているエドワードが見えた。
……誰か、エドワードを止めてくれるヤツはいなかったのか?
まあ、それはさておき。
「レオ様! ごめんなさい、私のせいで……」
「いや、大丈夫。とりあえずコレットは階段から落ちてないな? それなら良かった」
首を縦にブンブンと振りながら、コレットの涙は止まらない。
凶悪なエドワードを含め、コレット以外はみんな外してもらった。侍医だけは俺のケガを心配して、部屋の隅に控えている。
俺はまず、コレットを傷付けたことを謝らなければいけない。
妊娠のことは焦らなくたっていいのに、俺が無駄に焦らせてしまったから。
いざとなったら後継なんて凶悪なエドワードもいるし、コレットはコレットのままでいいんだ。それをちゃんと伝えなければいけない。
「レオ様……」
「コレット、ごめん。俺が悪かった」
「違うんです! ごめんなさい、私ったらメイとの会話を立ち聞きしてしまって……」
「いや、こんな話題を俺から嗅ぎ回るなんて、配慮も思いやりも全く足りなかった。食の好みも変わったし、お腹を触られるのも嫌がってたし、色々と先走って勘違いした。すまない」