ヒロインよ、王太子ルートを選べ!
入学式が始まりましたが、ヒロインの姿はまだ見えません。今頃マティアスと出会って、図書室から講堂に向かっているところでしょうか。壇上では在校生代表として、レオナルド殿下からの祝辞が始まっています。
「すみませんっ……!遅れました!」
講堂の後ろの扉が開き、姿を現したのは、もちろんヒロインのメイ様です! メイ様の後方には、チラッと水色の髪が見えました。マティアスとの出会いイベントは無事に成功したようです。
会場がざわつき、殿下も言葉を少し止めます。メイ様の姿を確認すると少し間を開けて、殿下は再び祝辞を読み始めました。
先生に指示されて席に着こうとしたメイ様。祝辞を読む殿下を見て、目を丸くしています。
「レニー? どうしてここに……?」
そうでした!
学園に入学したヒロインは、殿下があの時街で会った男性だと気付くんです。直接レオナルド殿下にことの真偽を確認しようと話しかけたところに、悪役令嬢コレット様が立ちはだかって、ヒロインに厳しい言葉をかけるという展開なのです!
うっわ、忙しいな、私。
つまり私はこの後のキーマンと言う事ですね。メイ様に王太子ルートを選んで頂くには、私がちゃんと悪役令嬢としての役目を果たして、二人の障壁とならねばいけません。恋には壁があるほど燃え上がるものです! 喜んで壁になりましょう!
入学式が終われば、メイ様は殿下に話しかけに行くでしょう。すかさず私も後を付けますよ。
……さて。
イジメるって、どうやるの?!
「すみませんっ……!遅れました!」
講堂の後ろの扉が開き、姿を現したのは、もちろんヒロインのメイ様です! メイ様の後方には、チラッと水色の髪が見えました。マティアスとの出会いイベントは無事に成功したようです。
会場がざわつき、殿下も言葉を少し止めます。メイ様の姿を確認すると少し間を開けて、殿下は再び祝辞を読み始めました。
先生に指示されて席に着こうとしたメイ様。祝辞を読む殿下を見て、目を丸くしています。
「レニー? どうしてここに……?」
そうでした!
学園に入学したヒロインは、殿下があの時街で会った男性だと気付くんです。直接レオナルド殿下にことの真偽を確認しようと話しかけたところに、悪役令嬢コレット様が立ちはだかって、ヒロインに厳しい言葉をかけるという展開なのです!
うっわ、忙しいな、私。
つまり私はこの後のキーマンと言う事ですね。メイ様に王太子ルートを選んで頂くには、私がちゃんと悪役令嬢としての役目を果たして、二人の障壁とならねばいけません。恋には壁があるほど燃え上がるものです! 喜んで壁になりましょう!
入学式が終われば、メイ様は殿下に話しかけに行くでしょう。すかさず私も後を付けますよ。
……さて。
イジメるって、どうやるの?!