地味子ちゃんとモテ男くん
それでいて私は地味子だから…。


お気に入りのメガネにトレードマークのおさげ頭。
制服もきちっと着こなした、私は誰がどう見ても。


地味だから…




片桐くんはクラスの中心にいて、ムードメーカー的な存在だけど、私は、クラスの隅っこにいるような大人しい存在。


あまりにも対照的すぎるから驚いた…。




ーーーどうしてこんな私のことを…?



もしかして、からかわれてる、?



たくさんの疑問が頭の中に浮かぶ中。



隣にいる蘭ちゃんはずっとニヤニヤしていて、「楽しそうだね」なんて言って笑ってる。



なんてお気楽なの!

こっちはそれどころじゃないのに…。



「他人事だと思って」


「ま、あたしもそばに居るし入ってみよ」


あろうことかそんな事を言い出した。



…無理無理。

聞いた今気まずすぎるって。




まだ心の準備が………



そんな気持ちとは反対に蘭ちゃんがドアを開けてしまった……。
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