地味子ちゃんとモテ男くん
***

ーーーガラッ




……えっと…。



一気に注目の的になってない?


開けた瞬間こんな視線向けられるなんて初めてすぎて勘弁してよー……



「噂をすれば地味ちゃん帰ってきたじゃん」


「もしかして聞こえてたりして」



……ギクッ。


もしかして外にいたことバレてた?!



どうしよう。


いつもより心が落ち着かない…


どうしていいか分からず下を向く…。

これはわたしの癖。



ーーすると


目の前に影ができて、

昔から何かあるたびに助けてくれる蘭ちゃん
だからこうしてまた守ってくれるのは、
ごめんねと心の中で思いながらも安心して
居るとーーー……




「俺の好きな女のこと悪く言うのやめてくんね?」


頭上から落ちてくる声に顔をあげると……



………………えっ?

蘭ちゃんじゃなかったんだ………


と言うかこの状況は何?!



訳がわからないで居ると、
「ほら、行くぞ」そう言ってわたしの手をとった片桐くんと教室を後にした。
< 3 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop