地味子ちゃんとモテ男くん

「てか本当に美凛のこと好きなの？」


蘭ちゃんそれわ今聞かなくていいよ〜。



「好きに決まってんだろ」


そんな正直に言われると照れるんですが…



「それってゲームとかじゃなくてちゃんと心なんでしょうね？」



「あったりまえだろ！好きな女に嘘つく程暇じゃないんだから」



「あちゃー。中身もかっこいいんだね片桐くんって」



「俺もそう思う！男としてもリスペクトだね」



蘭ちゃんも日向くんもなんで片桐くんのこと気に入ってるのよ〜…



というか日向くんの前でそんなこと言わないでよー…。




にしてもなんでわたしにこだわるんだろう。



蘭ちゃんの方が可愛くて明るくて良いところをたくさん持っているのに……




どうして私なんだろ？



私のなにがそんなに良いんだろう？



クラスの女の子の方が私なんかよりも､何倍もオシャレしてて可愛いのに……。




なんかそう考えると悲しくなっちゃうな。



「私なんて………」

いつも通りこぼれた言葉。




片桐くんには聞こえてたみたいで。



「誰かと比べるな！お前はお前しかいねぇんだから！」



……そう言われて驚いた。




…え？

そうだよね…。



確かにいつも周りばかり気にしては誰かと比べてた。

そう言う自分が嫌いだった。



だけど…