【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「……! そのペン、一体どういうカラクリなのですか? どうしてインクに浸していないのに書き続けることが出来るのですか?」
「え? これ?」
淀みなくペンを走らせるのが物珍しかったらしい。神官はずいと身を乗り出した。
「便利ですね。私にも見せてください」
「ああ――――――魔法ですよ、魔法。あなたには扱えませんって」
本当はただのボールペンだけど。中身の細かい部品とか、構造とかはよく分かんないから、そこだけ魔法で適当に仕組みを作った。
魔法っていうのは使い続けるととても疲れる。だから、先に道具を作ってしまい、魔力の消費を抑えた方がずっと楽だ。
だけどそんなこと、一から十まで説明するのは面倒じゃない? ボールペンだってきっと、その内誰かが発明してくれるって。魔法が無くても余裕で作れる(らしい)代物だし。
ため息を吐きつつペンを走らせ、出来上がったレシピを神官に渡す。
「ありがとうございます、ジャンヌ殿」
「別に、大したことじゃありませんから」
答えつつ、さすがにお腹が空いてきた。朝から向こう、何も食べてないし飲んでない。杖をちょいと振り、冷蔵庫で冷やしておいた水を運ぶ。
思うに魔法って、ずぼらな人間にとって最高で最適なツールだ。ベッドから一歩も出ることなく色んなことが出来るんだもん。転生時に魔力を授けてくれた神様には心から感謝しないといけない。まあ、信仰心なんてわたしには皆無だけど。
「え? これ?」
淀みなくペンを走らせるのが物珍しかったらしい。神官はずいと身を乗り出した。
「便利ですね。私にも見せてください」
「ああ――――――魔法ですよ、魔法。あなたには扱えませんって」
本当はただのボールペンだけど。中身の細かい部品とか、構造とかはよく分かんないから、そこだけ魔法で適当に仕組みを作った。
魔法っていうのは使い続けるととても疲れる。だから、先に道具を作ってしまい、魔力の消費を抑えた方がずっと楽だ。
だけどそんなこと、一から十まで説明するのは面倒じゃない? ボールペンだってきっと、その内誰かが発明してくれるって。魔法が無くても余裕で作れる(らしい)代物だし。
ため息を吐きつつペンを走らせ、出来上がったレシピを神官に渡す。
「ありがとうございます、ジャンヌ殿」
「別に、大したことじゃありませんから」
答えつつ、さすがにお腹が空いてきた。朝から向こう、何も食べてないし飲んでない。杖をちょいと振り、冷蔵庫で冷やしておいた水を運ぶ。
思うに魔法って、ずぼらな人間にとって最高で最適なツールだ。ベッドから一歩も出ることなく色んなことが出来るんだもん。転生時に魔力を授けてくれた神様には心から感謝しないといけない。まあ、信仰心なんてわたしには皆無だけど。