【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「馬っ鹿じゃありません⁉ 全く、どこから来るんですか、その自信は!」

「え? 自信というか……ジャンヌ殿にそう思っていただけるように、こちらは日々頑張って口説いているわけで……」

「わたしが本気にするわけ無いでしょう⁉」

「――――ですから、本気にしてほしいと言っているんですよ」


 神官様はそう言って、わたしのことを引き寄せた。

 言葉も行動も、不意打ちがすぎる。
 こんなこと、さすがのわたしも想定していない。

 チラリと顔を上げてみたら、神官様はすごく熱い眼差しでわたしのことを見つめていた。
 心臓が早鐘を打つ。

 今すぐ逃げたい。
 逃げ出したい。

 だけど、身体がびくともしない。


(誰か、この場をなんとかしてくれる人はいないの⁉ マリア、早く帰ってきて!)


 わたしが心からそう願ったそのときだった。


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