【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
24.ソウルフードが食べたくなりました
――――神官様の生い立ちが分かった。
だからといって、何が変わるわけでもない。
神官様は神官様で。
王族だからといって、対応を変えるつもりも、詳細を追及するつもりもないから。
人混みを避けるようにして、わたしたちは料理がたくさん並べられたエリアへと向かった。食欲をそそる美味しそうな香りに、盛り付けが面倒くさそうな――――見ているだけで惚れ惚れする美しいプレートたち。
マリアは瞳を輝かせ、くるりとわたしの方を振り返った。
「ジャンヌさん、あたしお腹空いちゃった!」
「ああ……そうだろうね。頑張ったし、良いんじゃない? 食べてきたら?」
「うん、そうする〜〜!」
こういう場でのお料理は、殆ど手を付けられずに捨てられてしまうものらしい。社交に来ている貴族は忙しいから仕方のない部分もあるだろう。
だけど、わたし達には知り合いが少ないし、マリアはまだ子供だし。
そもそも食べ物を粗末にしちゃいけないからね。
(マナー違反だって後ろ指を指す人間はさすがにおらんだろう)
給仕担当に食べたいものをオーダーしながら、マリアはとても楽しそうだ。
だからといって、何が変わるわけでもない。
神官様は神官様で。
王族だからといって、対応を変えるつもりも、詳細を追及するつもりもないから。
人混みを避けるようにして、わたしたちは料理がたくさん並べられたエリアへと向かった。食欲をそそる美味しそうな香りに、盛り付けが面倒くさそうな――――見ているだけで惚れ惚れする美しいプレートたち。
マリアは瞳を輝かせ、くるりとわたしの方を振り返った。
「ジャンヌさん、あたしお腹空いちゃった!」
「ああ……そうだろうね。頑張ったし、良いんじゃない? 食べてきたら?」
「うん、そうする〜〜!」
こういう場でのお料理は、殆ど手を付けられずに捨てられてしまうものらしい。社交に来ている貴族は忙しいから仕方のない部分もあるだろう。
だけど、わたし達には知り合いが少ないし、マリアはまだ子供だし。
そもそも食べ物を粗末にしちゃいけないからね。
(マナー違反だって後ろ指を指す人間はさすがにおらんだろう)
給仕担当に食べたいものをオーダーしながら、マリアはとても楽しそうだ。