【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「――――事前にお伝えしていたとおり、私に似ているでしょう?」
神官様がおもむろに尋ねてくる。
彼の言う『似ている』の対象者は、マリアとダンスをしている幼い王太子だ。
(神官様にとっては触れてほしくない話題だと思ってたんだけどな)
どうやら機会をうかがっていたらしい。
神官様は国王の異母弟で。
王太子にとっては叔父で。
どこか淋しげな表情を浮かべた神官様に、わたしはふっと小さく笑った。
「どこが。貴方のほうが余程――――カッコいいですよ」
本当はどう答えるのが正解かなんて分からない。
だって、神官様は王太子と似ていると言われることで『自分が王族の一員だ』って実感したいのかもしれないんだもの。
それに、今はこうして神官をしているけれど、国や世界が異なれば、神官様は王子として、城で大切に扱われているかもしれないし、本当は本人もそうあることを望んでいるのかもしれないから。
だけど――――
神官様がおもむろに尋ねてくる。
彼の言う『似ている』の対象者は、マリアとダンスをしている幼い王太子だ。
(神官様にとっては触れてほしくない話題だと思ってたんだけどな)
どうやら機会をうかがっていたらしい。
神官様は国王の異母弟で。
王太子にとっては叔父で。
どこか淋しげな表情を浮かべた神官様に、わたしはふっと小さく笑った。
「どこが。貴方のほうが余程――――カッコいいですよ」
本当はどう答えるのが正解かなんて分からない。
だって、神官様は王太子と似ていると言われることで『自分が王族の一員だ』って実感したいのかもしれないんだもの。
それに、今はこうして神官をしているけれど、国や世界が異なれば、神官様は王子として、城で大切に扱われているかもしれないし、本当は本人もそうあることを望んでいるのかもしれないから。
だけど――――