【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「ねえねえ、ジャンヌさんとセドリックも踊ってみてよ!」
「「え?」」
けれどその時、突然マリアが思いがけないことを言い出して、わたしと神官様はギョッと目を丸くした。
踊る?
このわたしが?
神官様と?
(マリアめ――――一体何を言い出すかと思えば)
わたしは首を横に振りながら、マリアの傍に身を屈めた。
「マリア、わたしは踊れないよ」
「えーー、なんで? どうして?」
「だって、練習してないもん。素人が練習無しでワルツを一曲踊るなんて無理無理。マリアだって今日のためにたくさん練習したでしょ?」
「うん、した」
「だから、練習してないわたしには無理なんだよ。
でも、神官様は踊れるだろうから、そのへんの誰かと踊ってるところを見せてもらおうか」
よく見たら、神官様に声を掛けたそうにしている令嬢が、さっきから周りをウロウロしている。
女性側からダンスに誘えないから、神官様の方から声を掛けてほしいんだろう。
わたしの言葉にポッと頬を染めながら、彼女たちは期待と不安の入り乱れた表情を浮かべた。
(さて、神官様はどの子を選ぶかな?)
ここまでお膳立てしたんだもの。高みの見物をさせてもらおう――――そう思っていたら、神官様は唐突にわたしの両手をギュッと握った。
「「え?」」
けれどその時、突然マリアが思いがけないことを言い出して、わたしと神官様はギョッと目を丸くした。
踊る?
このわたしが?
神官様と?
(マリアめ――――一体何を言い出すかと思えば)
わたしは首を横に振りながら、マリアの傍に身を屈めた。
「マリア、わたしは踊れないよ」
「えーー、なんで? どうして?」
「だって、練習してないもん。素人が練習無しでワルツを一曲踊るなんて無理無理。マリアだって今日のためにたくさん練習したでしょ?」
「うん、した」
「だから、練習してないわたしには無理なんだよ。
でも、神官様は踊れるだろうから、そのへんの誰かと踊ってるところを見せてもらおうか」
よく見たら、神官様に声を掛けたそうにしている令嬢が、さっきから周りをウロウロしている。
女性側からダンスに誘えないから、神官様の方から声を掛けてほしいんだろう。
わたしの言葉にポッと頬を染めながら、彼女たちは期待と不安の入り乱れた表情を浮かべた。
(さて、神官様はどの子を選ぶかな?)
ここまでお膳立てしたんだもの。高みの見物をさせてもらおう――――そう思っていたら、神官様は唐突にわたしの両手をギュッと握った。