【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「はじめて?」
「ええ。下手に誘って勘違いされたら困りますし、夜会やダンスって正直『くだらない』『どうでも良い』って思ってたんですよね」
「……なるほど」
いけない。こんな時なのに、神官様にシンパシーを感じてしまう。
(そうか。神官様は元々、そういう考え方をする人だったのか)
わたしが言うのもなんだけど、結構スレてるというか。
分かる、と思ってしまった。
「……だったら今回も、踊るの止めときません?」
「ダメです」
神官様がニコリと微笑む。
周囲にはダンスを楽しんでいる貴族たち。
神官様はわたしのことを見つめながら、指先に触れるだけのキスを落とした。
「私に合わせて」
肩を抱かれ、音楽に合わせ、緩やかに身体が動き出す。
前世、テレビで見た社交ダンスの足運びを思い出しながら、それっぽく見えるようわたしは身体を動かした。足元はドレスのおかげで見えないし、案外踊れているように見える――――かもしれない。というか、そう願いたい。
「ええ。下手に誘って勘違いされたら困りますし、夜会やダンスって正直『くだらない』『どうでも良い』って思ってたんですよね」
「……なるほど」
いけない。こんな時なのに、神官様にシンパシーを感じてしまう。
(そうか。神官様は元々、そういう考え方をする人だったのか)
わたしが言うのもなんだけど、結構スレてるというか。
分かる、と思ってしまった。
「……だったら今回も、踊るの止めときません?」
「ダメです」
神官様がニコリと微笑む。
周囲にはダンスを楽しんでいる貴族たち。
神官様はわたしのことを見つめながら、指先に触れるだけのキスを落とした。
「私に合わせて」
肩を抱かれ、音楽に合わせ、緩やかに身体が動き出す。
前世、テレビで見た社交ダンスの足運びを思い出しながら、それっぽく見えるようわたしは身体を動かした。足元はドレスのおかげで見えないし、案外踊れているように見える――――かもしれない。というか、そう願いたい。