【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
28.逃げるが勝ち、という日もある(かも知れない)
(やってしまった……)
布団を頭までひっかぶり、わたしは一人、のたうち回る。
昨夜はどうかしていた――――そんな馬鹿なことを言う羽目になるなんて、夢にも思わなかった。
流された。
絆された。
どんな言葉で形容しても、愚かだったとしか言いようがない。
(あーーーーーーもう!)
神官様め、なんてことをしてくれたんだ。
なんてことを――――いや、違う。
待って。
よくよく考えたら大したことじゃないんじゃない?
このぐらい、中高生ならまだしも、大人なら普通のことと言うか。特段騒ぎ立てるようなことではない。
むしろ、意識しすぎているわたしが阿呆なのだ。
(そうよ)
わたしは布団からのそのそと起き上がり、部屋の中をぐるりと見回した。
久しぶりに帰ってきた森の中の我が家。ここには早朝、日が昇る前に転移魔法で移動した。
今日は一日オフをもぎ取ったし、マリアの方にはきちんと書き置きを残してきた。ちょっと用事があるから家に戻る、って。
布団を頭までひっかぶり、わたしは一人、のたうち回る。
昨夜はどうかしていた――――そんな馬鹿なことを言う羽目になるなんて、夢にも思わなかった。
流された。
絆された。
どんな言葉で形容しても、愚かだったとしか言いようがない。
(あーーーーーーもう!)
神官様め、なんてことをしてくれたんだ。
なんてことを――――いや、違う。
待って。
よくよく考えたら大したことじゃないんじゃない?
このぐらい、中高生ならまだしも、大人なら普通のことと言うか。特段騒ぎ立てるようなことではない。
むしろ、意識しすぎているわたしが阿呆なのだ。
(そうよ)
わたしは布団からのそのそと起き上がり、部屋の中をぐるりと見回した。
久しぶりに帰ってきた森の中の我が家。ここには早朝、日が昇る前に転移魔法で移動した。
今日は一日オフをもぎ取ったし、マリアの方にはきちんと書き置きを残してきた。ちょっと用事があるから家に戻る、って。