【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「さあさあ、マリア様がお待ちかねですよ? 夜ご飯はカレーを作ってくださるのでしょう?」
「……っ! だから、今から帰るところだったって言ってるじゃありませんか!」
「ならば、早くこの扉を開けてください? 私にあなたを抱きしめさせて?」
「お断りします!」
昨日の湿っぽい雰囲気よりはマシだけど、こういう意地の悪いやり取りも嫌いだ。
実際のところ、神官様が何を考えているのか、ちっとも分からないから。
「私は本気ですよ」
だけどその時、神官様は思わぬことを口にした。すぐに言い返そうとして、思い直して唾を飲む。
(本気って……なにが?)
本当は、そう尋ねようと思った。だけど、やぶ蛇になりそうで、すんでのところで止めた。
聞きたい。
聞きたくない。
相反する想いが、胸の中で蠢いているから。
「……っ! だから、今から帰るところだったって言ってるじゃありませんか!」
「ならば、早くこの扉を開けてください? 私にあなたを抱きしめさせて?」
「お断りします!」
昨日の湿っぽい雰囲気よりはマシだけど、こういう意地の悪いやり取りも嫌いだ。
実際のところ、神官様が何を考えているのか、ちっとも分からないから。
「私は本気ですよ」
だけどその時、神官様は思わぬことを口にした。すぐに言い返そうとして、思い直して唾を飲む。
(本気って……なにが?)
本当は、そう尋ねようと思った。だけど、やぶ蛇になりそうで、すんでのところで止めた。
聞きたい。
聞きたくない。
相反する想いが、胸の中で蠢いているから。