【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
31.血の繋がりのない祖父と孫、血の繋がっている父と娘
お祈りの時間が終わり、急いで自室に戻ったら、父は優雅にお茶を楽しんでいた。
「おじいちゃん、ただいま!」
「マリアちゃん、おかえり! 待っていたよ!」
二人は本当の爺孫のように、ギュッと互いを抱きしめ合う。傍から見たら微笑ましい場面で、侍女や神官たちも嬉しそうに眺めているけど、わたしの心は複雑だった。
(おじいちゃん、か)
わたしはマリアに『お母さん』と呼ばせたことはない。
血の繋がりがないし、わたしはあの子を拾っただけで、大したことをしていないからだ。
それなのに、わたしの父親というだけで、あの二人は全く違和感なく祖父と孫として存在している。
これまでは何とも思わなかったのに、何でだろう?
とても気にかかってしまうのだ。
「あんなに小さかったマリアちゃんが聖女になったのかぁ。すごいねぇ」
まるで、目の中に入れても痛くないといった様子で、父がマリアの頭を撫でる。
マリアはマリアで父の膝の上に座り、ガッツリ甘えまくっていた。
「おじいちゃん、ただいま!」
「マリアちゃん、おかえり! 待っていたよ!」
二人は本当の爺孫のように、ギュッと互いを抱きしめ合う。傍から見たら微笑ましい場面で、侍女や神官たちも嬉しそうに眺めているけど、わたしの心は複雑だった。
(おじいちゃん、か)
わたしはマリアに『お母さん』と呼ばせたことはない。
血の繋がりがないし、わたしはあの子を拾っただけで、大したことをしていないからだ。
それなのに、わたしの父親というだけで、あの二人は全く違和感なく祖父と孫として存在している。
これまでは何とも思わなかったのに、何でだろう?
とても気にかかってしまうのだ。
「あんなに小さかったマリアちゃんが聖女になったのかぁ。すごいねぇ」
まるで、目の中に入れても痛くないといった様子で、父がマリアの頭を撫でる。
マリアはマリアで父の膝の上に座り、ガッツリ甘えまくっていた。