【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
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数日後、わたしとセドリックは二人そろって休暇を取った。
「良いなぁ、お出かけ! マリアも一緒に行きたかったなぁ!」
出掛ける直前のこと。わたしたちの前で、珍しくマリアが駄々をこねている。
聖女就任式まであと一ヶ月。それまでマリアは神殿を出ることができない。
本当は日程をずらすべきか迷っていたんだけど、セドリックが『絶対に今が良い』って言うし。最初に出かけることを説明した時は、マリアも納得していたから大丈夫かなって思っていたんだけど、やっぱり寂しかったらしい。
「セドリック、やっぱり出掛けるのは一ヶ月後にしよう。マリアも一緒に行けるようになったら――――」
「それはダメ!」
マリアが叫ぶ。わたしは思わず目を瞬いた。
「行かないのはダメ! マリアはお土産を買ってきてくれたらそれで良いの。そのかわり、いっぱい、いっぱい買ってきてね!」
「お土産? ……うん、分かった。マリアが好きそうなものを探してみる」
「うん! 楽しみにしてるね!」
もっと粘られるかと思っていたけど、マリアは意外なほどアッサリと身を引いた。あまりにも聞き分けが良くて、かえって申し訳なくなってくる。
数日後、わたしとセドリックは二人そろって休暇を取った。
「良いなぁ、お出かけ! マリアも一緒に行きたかったなぁ!」
出掛ける直前のこと。わたしたちの前で、珍しくマリアが駄々をこねている。
聖女就任式まであと一ヶ月。それまでマリアは神殿を出ることができない。
本当は日程をずらすべきか迷っていたんだけど、セドリックが『絶対に今が良い』って言うし。最初に出かけることを説明した時は、マリアも納得していたから大丈夫かなって思っていたんだけど、やっぱり寂しかったらしい。
「セドリック、やっぱり出掛けるのは一ヶ月後にしよう。マリアも一緒に行けるようになったら――――」
「それはダメ!」
マリアが叫ぶ。わたしは思わず目を瞬いた。
「行かないのはダメ! マリアはお土産を買ってきてくれたらそれで良いの。そのかわり、いっぱい、いっぱい買ってきてね!」
「お土産? ……うん、分かった。マリアが好きそうなものを探してみる」
「うん! 楽しみにしてるね!」
もっと粘られるかと思っていたけど、マリアは意外なほどアッサリと身を引いた。あまりにも聞き分けが良くて、かえって申し訳なくなってくる。