【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「それじゃあセドリック、ジャンヌさんをよろしくね」
「はい! 必ずや、楽しい一日をお届けしますよ」
セドリックがドンと胸を叩く。
(いやいや、なんでマリアがわたしのことをよろしく頼むのよ)
これじゃあまるで、わたしの方が子供みたいだ。なんだか胸がこそばゆくなった。
「今日は仕方ないけど、次は絶対、マリアのことも連れて行ってね! あたし、お菓子屋さんとか、おもちゃ屋さんとか、行ってみたいところがいっぱいあるんだ!」
「もちろん。就任式が終わったら、三人でたくさん、色んなところに行きましょうね」
二人はそう言って、わたしの目の前で指切りをした。
マリアが嬉しそうに笑う。セドリックも優しく目を細める。
そんな二人のやり取りは見ていてとても微笑ましい。まるで仲の良い父と娘みたいだ。
(――――いや、別に他意はないのよ?)
わたしのせいで、マリアも隠遁生活を送っていたんだし、他人と――――特に異性との関わりが極端に少なかったんだもん。こうしてセドリックに甘えたくなるのも当然っていうか。そりゃ、お出かけのおねだりぐらいするし、嬉しそうにもするよね、という。
「それじゃあ、行きましょうか」
「うん」
セドリックがわたしと手を繋ぐ。とても自然に。まるで、当たり前のことのように。
たったそれだけのことだけど、わたしは本当にこの人と恋人同士になったんだなぁって実感した。
「はい! 必ずや、楽しい一日をお届けしますよ」
セドリックがドンと胸を叩く。
(いやいや、なんでマリアがわたしのことをよろしく頼むのよ)
これじゃあまるで、わたしの方が子供みたいだ。なんだか胸がこそばゆくなった。
「今日は仕方ないけど、次は絶対、マリアのことも連れて行ってね! あたし、お菓子屋さんとか、おもちゃ屋さんとか、行ってみたいところがいっぱいあるんだ!」
「もちろん。就任式が終わったら、三人でたくさん、色んなところに行きましょうね」
二人はそう言って、わたしの目の前で指切りをした。
マリアが嬉しそうに笑う。セドリックも優しく目を細める。
そんな二人のやり取りは見ていてとても微笑ましい。まるで仲の良い父と娘みたいだ。
(――――いや、別に他意はないのよ?)
わたしのせいで、マリアも隠遁生活を送っていたんだし、他人と――――特に異性との関わりが極端に少なかったんだもん。こうしてセドリックに甘えたくなるのも当然っていうか。そりゃ、お出かけのおねだりぐらいするし、嬉しそうにもするよね、という。
「それじゃあ、行きましょうか」
「うん」
セドリックがわたしと手を繋ぐ。とても自然に。まるで、当たり前のことのように。
たったそれだけのことだけど、わたしは本当にこの人と恋人同士になったんだなぁって実感した。