【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
34.マリアと同じ顔の女の子を見つけました
セドリックと街に出かけてから二週間が経った。
「最近のジャンヌさんは、なんだかとっても元気だねぇ」
朝食の席で、マリアがおもむろにそんなことを口にする。
「元気? わたしが?」
「うん! 前みたいに『起きたくない』『ご飯食べるの面倒くさい』って言わないし、お勤めも嫌って言わなくなったし。元気だなぁって」
その途端、わたしはウッと言葉をつまらせてしまった。
マリアが言ってることは全て純然たる事実だ。嫌味を言っているつもりはなくて、単純にわたしが元気に見えるのが嬉しいのだろう。
だけど、他人の口から自分のだらしなさを聞かされると、ものすごく心臓に悪い。スミマセン、っていう気持ちになる。
(ほんと、スミマセン……)
心のなかで誰ともなしに謝罪しつつ、わたしはコホン、と咳払いをした。
「一応ね……子供のマリアが頑張ってるんだし、わたしも少しは頑張らなきゃなぁと思ったんだよ」
そう言ってグシャグシャと頭を撫でれば、マリアは「そっか〜〜」と満面の笑みを浮かべた。
「最近のジャンヌさんは、なんだかとっても元気だねぇ」
朝食の席で、マリアがおもむろにそんなことを口にする。
「元気? わたしが?」
「うん! 前みたいに『起きたくない』『ご飯食べるの面倒くさい』って言わないし、お勤めも嫌って言わなくなったし。元気だなぁって」
その途端、わたしはウッと言葉をつまらせてしまった。
マリアが言ってることは全て純然たる事実だ。嫌味を言っているつもりはなくて、単純にわたしが元気に見えるのが嬉しいのだろう。
だけど、他人の口から自分のだらしなさを聞かされると、ものすごく心臓に悪い。スミマセン、っていう気持ちになる。
(ほんと、スミマセン……)
心のなかで誰ともなしに謝罪しつつ、わたしはコホン、と咳払いをした。
「一応ね……子供のマリアが頑張ってるんだし、わたしも少しは頑張らなきゃなぁと思ったんだよ」
そう言ってグシャグシャと頭を撫でれば、マリアは「そっか〜〜」と満面の笑みを浮かべた。