【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「ジャンヌ?」
わたしのただならぬ様子に気づいたのだろう。セドリックがわたしの視線の先を追い――――それから大きく息を呑んだ。
「本日は都合により、マリア様の参拝客受け入れはここまでとさせていただきます! マリア様の列にお並びの皆様につきましては、すぐに別の列に誘導させていただきますので、この場で今しばらくお待ち下さい!」
セドリックの発表に「えーーっ」と大きなどよめきが湧き起こる。なんで? という疑問の声が、方々から聞こえてきた。
(関係のない人には申し訳ない。本当に、心から申し訳ない。だけど、今日だけは……! マリアのためにどうか許して)
心のなかで必死に謝罪をしつつ、わたしは急いでマリアのもとに向かった。
「ジャンヌさん、どうしたの? さっきセドリックがもう終わりって言ってたけど、あたしまだやれるよ?」
「良いから。騎士たちと一緒に神殿の中に入って。急いで!」
説明する時間が惜しくて、わたしは騎士たちにマリアを押し付ける。
だけど、タイミングがあまりにも悪かった。
「え……?」
一目聖女の姿を拝みたい――――おそらくはそう思ったのだろう。ぐっと背伸びをしたマリアの本当の母親が、大きく目を見開いている。
(しまった……!)
おそらく彼女には、マリアの顔が見えてしまったに違いない。
忌々しさに顔を歪めながら、わたしはマリアを神殿の中へと押し込んだ。
わたしのただならぬ様子に気づいたのだろう。セドリックがわたしの視線の先を追い――――それから大きく息を呑んだ。
「本日は都合により、マリア様の参拝客受け入れはここまでとさせていただきます! マリア様の列にお並びの皆様につきましては、すぐに別の列に誘導させていただきますので、この場で今しばらくお待ち下さい!」
セドリックの発表に「えーーっ」と大きなどよめきが湧き起こる。なんで? という疑問の声が、方々から聞こえてきた。
(関係のない人には申し訳ない。本当に、心から申し訳ない。だけど、今日だけは……! マリアのためにどうか許して)
心のなかで必死に謝罪をしつつ、わたしは急いでマリアのもとに向かった。
「ジャンヌさん、どうしたの? さっきセドリックがもう終わりって言ってたけど、あたしまだやれるよ?」
「良いから。騎士たちと一緒に神殿の中に入って。急いで!」
説明する時間が惜しくて、わたしは騎士たちにマリアを押し付ける。
だけど、タイミングがあまりにも悪かった。
「え……?」
一目聖女の姿を拝みたい――――おそらくはそう思ったのだろう。ぐっと背伸びをしたマリアの本当の母親が、大きく目を見開いている。
(しまった……!)
おそらく彼女には、マリアの顔が見えてしまったに違いない。
忌々しさに顔を歪めながら、わたしはマリアを神殿の中へと押し込んだ。