【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「心配? 一体何が……」
「先ほど、ジャンヌは参拝客の対応中に倒れてしまったのですよ。覚えていませんか?」
「あ……!」
思い出した。
そういえばわたし、マリアの本当の母親と話していて、いきなり息が苦しくなって、その場で倒れてしまったんだった。
「マリア様が聖女の力を使って助けてくださったのですよ? けれど、症状が治ってからも、ジャンヌは中々目を覚まさなくて」
「ああ……それで」
こんなに心配しているのか。
マリアの頭を撫でながら、わたしは小さく苦笑を漏らした。
「ジャンヌさん、大丈夫? 痛いところとか、苦しいところとかない?」
「ないよ、平気。めちゃくちゃピンピンしてる」
聖女の力っていうのはすごい。倒れたことを忘れてしまうほどに、身体はバッチリ健康だ。
だけど――――
「安心してください。マリア様はあの女と顔を合わせていません」
セドリックが小声で耳打ちをする。わたしはほっと胸を撫で下ろした。
「あっ、そうだ! 喉乾いたでしょ? あたし、お水をもらってくるね! 待ってて!」
一体何を思ったのか、マリアがパタパタと部屋を後にする。
残ったのはわたしとセドリックのふたりきり。周りに人の気配がないか確認しつつ、わたしはセドリックに向き直った。
「先ほど、ジャンヌは参拝客の対応中に倒れてしまったのですよ。覚えていませんか?」
「あ……!」
思い出した。
そういえばわたし、マリアの本当の母親と話していて、いきなり息が苦しくなって、その場で倒れてしまったんだった。
「マリア様が聖女の力を使って助けてくださったのですよ? けれど、症状が治ってからも、ジャンヌは中々目を覚まさなくて」
「ああ……それで」
こんなに心配しているのか。
マリアの頭を撫でながら、わたしは小さく苦笑を漏らした。
「ジャンヌさん、大丈夫? 痛いところとか、苦しいところとかない?」
「ないよ、平気。めちゃくちゃピンピンしてる」
聖女の力っていうのはすごい。倒れたことを忘れてしまうほどに、身体はバッチリ健康だ。
だけど――――
「安心してください。マリア様はあの女と顔を合わせていません」
セドリックが小声で耳打ちをする。わたしはほっと胸を撫で下ろした。
「あっ、そうだ! 喉乾いたでしょ? あたし、お水をもらってくるね! 待ってて!」
一体何を思ったのか、マリアがパタパタと部屋を後にする。
残ったのはわたしとセドリックのふたりきり。周りに人の気配がないか確認しつつ、わたしはセドリックに向き直った。