【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
それはわたし自身、マリアを拾って以来ずっと、密かに思い悩んできたことだった。
どんなに頑張ったところで、わたしはあの子の本当の母親にはなれない。あの子を妊娠したのも、出産したのも、わたしじゃない。腹を痛めたわけでもなければ、血の繋がりだって存在しないんだもの。
「もしかしたら……もしかしたら、マリアは本当の母親に会えて、傷つかないかもしれない。喜ぶかもしれない。あの人が言うように、一緒に暮らすことを望むかもしれないんです。
それなのに、わたし達が勝手にその道を奪って、本当に良いのかな? って」
わたしがマリアにあげられる愛情は、母親のそれとは違っている。
わたしはあの子のために、毎朝早起きして、ご飯を作ってあげることも、甲斐甲斐しく世話を焼くこともできなかった。
大したものを買ってあげられなかったし、勉強を教えることもしなかった。
最初はあの子を見殺しにしようとしたし、聖女に選ばれたときだってそう。寂しがってるあの子の手を、いとも簡単に放してしまった。
そんなわたしより、マリアだって本当は、実の母親と一緒に居たいんじゃないかなって――――。
どんなに頑張ったところで、わたしはあの子の本当の母親にはなれない。あの子を妊娠したのも、出産したのも、わたしじゃない。腹を痛めたわけでもなければ、血の繋がりだって存在しないんだもの。
「もしかしたら……もしかしたら、マリアは本当の母親に会えて、傷つかないかもしれない。喜ぶかもしれない。あの人が言うように、一緒に暮らすことを望むかもしれないんです。
それなのに、わたし達が勝手にその道を奪って、本当に良いのかな? って」
わたしがマリアにあげられる愛情は、母親のそれとは違っている。
わたしはあの子のために、毎朝早起きして、ご飯を作ってあげることも、甲斐甲斐しく世話を焼くこともできなかった。
大したものを買ってあげられなかったし、勉強を教えることもしなかった。
最初はあの子を見殺しにしようとしたし、聖女に選ばれたときだってそう。寂しがってるあの子の手を、いとも簡単に放してしまった。
そんなわたしより、マリアだって本当は、実の母親と一緒に居たいんじゃないかなって――――。