【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「バッカじゃないの! 全然、ニヤけてなんかないし」
「はいはい。そういうことにしておきます。ジャンヌ殿は本当に素直じゃありませんね。可愛いです」
「息を吸うみたいに可愛いとか言うな! この、誑し神官!」
胸のあたりが怒りでモヤモヤしている。それなのに、この男はわたしとは正反対、物凄く楽しそうだ。
何なんだこの男。Мなの? 変態なの? 普段チヤホヤされ過ぎて、頭がおかしくなったんじゃなかろうか。この世界の男は普通、言い返されて喜ばないでしょうに。
「ねえ、ジャンヌ殿。一体いつになったら私のことを『セドリック』って名前を呼んでくれるんですか?」
「呼びません。覚える気だってありません」
「いやいや、さすがにもう覚えましたよね? 毎回お教えしてるんですから」
そう言って神官は、わたしの両手をギュッと握る。無駄にキラキラした眼差しだ。背筋がゾワゾワ震え、胸焼けがする。気づいたらわたしは神官の脛を蹴とばしていた。
「はいはい。そういうことにしておきます。ジャンヌ殿は本当に素直じゃありませんね。可愛いです」
「息を吸うみたいに可愛いとか言うな! この、誑し神官!」
胸のあたりが怒りでモヤモヤしている。それなのに、この男はわたしとは正反対、物凄く楽しそうだ。
何なんだこの男。Мなの? 変態なの? 普段チヤホヤされ過ぎて、頭がおかしくなったんじゃなかろうか。この世界の男は普通、言い返されて喜ばないでしょうに。
「ねえ、ジャンヌ殿。一体いつになったら私のことを『セドリック』って名前を呼んでくれるんですか?」
「呼びません。覚える気だってありません」
「いやいや、さすがにもう覚えましたよね? 毎回お教えしてるんですから」
そう言って神官は、わたしの両手をギュッと握る。無駄にキラキラした眼差しだ。背筋がゾワゾワ震え、胸焼けがする。気づいたらわたしは神官の脛を蹴とばしていた。