【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「うん、ほしい! すっごくほしい!
あたしね、セドリックが就任式の後でお母さんにプロポーズするって聞いたから、絶対にその後でお願いしようって決めてたの! だって、お母さんはすごい意地っ張りでしょう? プロポーズよりも先にお願いしちゃったら『セドリックが結婚を決めたのはマリアのためだ』って思っちゃうもん」
「マリア……⁉ いや、そうかもしれないけど……!」
我が娘ながら、母親の性格をよく理解していらっしゃる。恥ずかしさのあまり、わたしは顔が真っ赤になった。
「セドリックはお母さんのことが大好きだもんね!」
「はい! 心から愛しています! だからこそ結婚をしたいと思ったのです」
「も、もう良いから! 二人共、その辺にして!」
なんという羞恥プレイ。娘にまでイジられてるし。穴があったら入りたい気分だ。それなのに、セドリックは容赦なかった。
「マリア様たってのお願いですから――――叶えて差し上げなければなりませんね」
思わせぶりなセリフに身体がほんのりと熱くなる。どこか楽しげなセドリックの笑みに腹が立った。
「悪いけど、わたしは頷かないわよ。だってそういう性格だもん」
「――――ジャンヌ?」
そんなふうに首を傾げて見られても絶対に頷かないから。
お願いだから察してほしい――――っていうか、分かるでしょ⁉
あたしね、セドリックが就任式の後でお母さんにプロポーズするって聞いたから、絶対にその後でお願いしようって決めてたの! だって、お母さんはすごい意地っ張りでしょう? プロポーズよりも先にお願いしちゃったら『セドリックが結婚を決めたのはマリアのためだ』って思っちゃうもん」
「マリア……⁉ いや、そうかもしれないけど……!」
我が娘ながら、母親の性格をよく理解していらっしゃる。恥ずかしさのあまり、わたしは顔が真っ赤になった。
「セドリックはお母さんのことが大好きだもんね!」
「はい! 心から愛しています! だからこそ結婚をしたいと思ったのです」
「も、もう良いから! 二人共、その辺にして!」
なんという羞恥プレイ。娘にまでイジられてるし。穴があったら入りたい気分だ。それなのに、セドリックは容赦なかった。
「マリア様たってのお願いですから――――叶えて差し上げなければなりませんね」
思わせぶりなセリフに身体がほんのりと熱くなる。どこか楽しげなセドリックの笑みに腹が立った。
「悪いけど、わたしは頷かないわよ。だってそういう性格だもん」
「――――ジャンヌ?」
そんなふうに首を傾げて見られても絶対に頷かないから。
お願いだから察してほしい――――っていうか、分かるでしょ⁉