【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「楽しみだなぁ〜〜! 早く抱っこしたいなぁ! 撫で撫でしてあげたいなぁ! お母さんがあたしにしてくれたみたいに、いっぱいいっぱい可愛がるんだ」


 マリアは満面の笑みを浮かべつつ、未来への期待に胸を膨らませている。


(あーーあ。ホント、この先どんなふうに成長するか、楽しみでたまらないなぁ)


 わたしには分かる。
 もしも弟か妹ができたら、マリアは今以上に素敵な女の子になるだろう。

 お姉ちゃんになったマリアを見てみたい――――捻くれ者のわたしがそんなことを思えるようになったのだから、セドリックには本当に感謝しなければならない。


「絶対、幸せにします」


 セドリックはそう言って、わたしの額に口づけた。
 マリアを間に挟んで、わたし達は互いを抱きしめ合う。


「――――もう、十分幸せだよ」


 それは、散々こじらせまくったわたしの、とても素直な気持ち。


 マリアが居るから。
 セドリックが居るから。
 三人で居るから。
 わたしは今、とても幸せだ。


 だけど、言葉にするのはやっぱり恥ずかしくて――――呟くようにそう口にしたら、二人はとても嬉しそうに笑ったのだった。 

  
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