【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「さあさあ、ジャンヌ殿。私と一緒に食事をしましょう」
ニコリと、神官様が満面の笑みを浮かべる。
恐ろしい。彼の美しさ、神々しさは、わたしにとって寧ろ邪悪だ。
万事休す――――そう思ったその時、部屋の隅からガシャーン! と大きな音が鳴り響いた。
「何事!?」
飛び上がり、神官様の腕からすり抜けたわたしは、ぎょっと目を丸くする。何かの焦げるような嫌な匂い。モクモクと上がる煙。
(火事!?)
慌てて魔法を掛けようとしたその瞬間、わたしの指先から杖がスルリと飛び上がった。
「まあまあ、そう慌てないで」
初めて耳にする、少し高めの男の人の声。ビクリと肩を震わせたら、背後にはいつの間にか神官様が立っていて、支えるように抱き留められる。
「初めまして、ジャンヌ殿」
煙の中から男が一人現れる。
神官様とよく似た、暑苦しい笑みを浮かべて。
(勘弁してよ)
すきっ腹にどデカいボディーブローを喰らった気分だった。
ニコリと、神官様が満面の笑みを浮かべる。
恐ろしい。彼の美しさ、神々しさは、わたしにとって寧ろ邪悪だ。
万事休す――――そう思ったその時、部屋の隅からガシャーン! と大きな音が鳴り響いた。
「何事!?」
飛び上がり、神官様の腕からすり抜けたわたしは、ぎょっと目を丸くする。何かの焦げるような嫌な匂い。モクモクと上がる煙。
(火事!?)
慌てて魔法を掛けようとしたその瞬間、わたしの指先から杖がスルリと飛び上がった。
「まあまあ、そう慌てないで」
初めて耳にする、少し高めの男の人の声。ビクリと肩を震わせたら、背後にはいつの間にか神官様が立っていて、支えるように抱き留められる。
「初めまして、ジャンヌ殿」
煙の中から男が一人現れる。
神官様とよく似た、暑苦しい笑みを浮かべて。
(勘弁してよ)
すきっ腹にどデカいボディーブローを喰らった気分だった。