【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「いやぁ、良い発想ですね」
「そりゃあ、どうも。発案者、わたしじゃありませんけどね」
魔法使いは掃除機(擬き)を杖で叩きながら、実際にゴミを吸い込んで遊んでいる。説明しなくても使い方が予想できる当たり、勘が良いというか。彼が天才魔法使いって言うのは本当なのかもしれない。
「だけどこの魔法、こんがらがっているんですよ」
「は?」
思わぬ言葉に首を傾げれば、彼はもう一度、掃除機を杖で軽く叩いた。
「ジャンヌ殿、これ、魔力の流れを考えずに適当に作ったでしょう? 不要な負荷が掛かっていて、作業効率が悪くなっているんですよ。お陰でパワーも落ちてますし」
そう言って魔法使いは、わたしに向かって掃除機を差し出す。
「ささ、使ってみてください。劇的に良くなっている筈ですから」
腹が立つほどの満面の笑み。ムッとしつつも、ようやく返却された杖で掃除機を叩いてみる。
「……!」
だけど、次の瞬間、わたしは思わず目を見開いた。
(すごい! 本当に動きが良くなってる)
前世で使っていたのと同じかそれ以上の吸引力。魔力の消費も極端に少ないし、本当に驚いてしまった。
「そりゃあ、どうも。発案者、わたしじゃありませんけどね」
魔法使いは掃除機(擬き)を杖で叩きながら、実際にゴミを吸い込んで遊んでいる。説明しなくても使い方が予想できる当たり、勘が良いというか。彼が天才魔法使いって言うのは本当なのかもしれない。
「だけどこの魔法、こんがらがっているんですよ」
「は?」
思わぬ言葉に首を傾げれば、彼はもう一度、掃除機を杖で軽く叩いた。
「ジャンヌ殿、これ、魔力の流れを考えずに適当に作ったでしょう? 不要な負荷が掛かっていて、作業効率が悪くなっているんですよ。お陰でパワーも落ちてますし」
そう言って魔法使いは、わたしに向かって掃除機を差し出す。
「ささ、使ってみてください。劇的に良くなっている筈ですから」
腹が立つほどの満面の笑み。ムッとしつつも、ようやく返却された杖で掃除機を叩いてみる。
「……!」
だけど、次の瞬間、わたしは思わず目を見開いた。
(すごい! 本当に動きが良くなってる)
前世で使っていたのと同じかそれ以上の吸引力。魔力の消費も極端に少ないし、本当に驚いてしまった。