【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「ありがとう、セドリック! あたしのお願い、本当に叶えてくれたのね!」
戸惑うわたしを余所に、マリアは上機嫌に神官様へと微笑みかける。
「もちろん。マリア様の大事な願い事ですからね」
神官様はそう言って、マリアの前に跪く。普段チャラけている癖に、無駄に真剣な表情だ。
(普通は逆でしょう)
子ども相手に真面目に接してどうするのさ。
そりゃ、この子は選ばれし聖女なのかもしれないけど、わたしにとってはただのマリアだし。やっぱりこの男、腐っても神官ってことなんだろうか。
(疲れた……)
ため息が漏れる。腹ペコの状態で、普段使わない頭を使うのは自殺行為に近い。
家に帰りたい――――だけど、マリアの様子を見るに、すぐには帰してもらえそうにない。
「さあさあジャンヌ殿、どうぞこちらへ。お部屋にご案内いたします」
神官様がそう言って微笑む。
普段と違う、邪気のない表情で。
「その顔止めてください」
寧ろ腹が立つから。
もう一度ため息を吐きつつ、わたしは彼の後に続いた。
戸惑うわたしを余所に、マリアは上機嫌に神官様へと微笑みかける。
「もちろん。マリア様の大事な願い事ですからね」
神官様はそう言って、マリアの前に跪く。普段チャラけている癖に、無駄に真剣な表情だ。
(普通は逆でしょう)
子ども相手に真面目に接してどうするのさ。
そりゃ、この子は選ばれし聖女なのかもしれないけど、わたしにとってはただのマリアだし。やっぱりこの男、腐っても神官ってことなんだろうか。
(疲れた……)
ため息が漏れる。腹ペコの状態で、普段使わない頭を使うのは自殺行為に近い。
家に帰りたい――――だけど、マリアの様子を見るに、すぐには帰してもらえそうにない。
「さあさあジャンヌ殿、どうぞこちらへ。お部屋にご案内いたします」
神官様がそう言って微笑む。
普段と違う、邪気のない表情で。
「その顔止めてください」
寧ろ腹が立つから。
もう一度ため息を吐きつつ、わたしは彼の後に続いた。