【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「まあまあ、ジャンヌ殿! こちらのお料理なんてとっても絶品ですよ? ほら、あーんしてください?」
ギラギラと胸が焼ける満面の笑み。スプーンを口元に差し出して、神官様が首を傾げている。
(まーーたこの神官は)
わたしをおちょくって愉しんでいるに違いない。
だけど、ようやくわかった。こいつに対して怒るだけ体力の無駄だ。
冷静に……塩対応を心がけるのが一番だ。
「する訳ないって分かってますよね? お断りします」
「そう遠慮せず。一説では、天国の住人は互いに食事を食べさせ合うから、こよなく仲が良いのだそうですよ? 我々ももっと仲良くなるべきでしょう?」
言いながら、神官様はマリアの口に食事を運ぶ。マリアはスプーンにパクつきながら、嬉しそうに笑った。
駄目だ。この子、完全に甘やかされてる。……まあ、子どもだからこのぐらいで丁度良いのかもしれないけど。
「必要性を感じません。
全く……わたしにはわたしのペースがあるんです。食べたくなったら食べるし、要らなかったら手を付けない。
大体、なんで貴方まで一緒に食事をしているんです? この料理はわたしのために用意されたものでしょう?」
「ですから! 私はジャンヌ殿と親交を深めたいんですよ。言ったでしょう? あなたを口説き落とすつもりだって」
嫌味な程に美しい表情を浮かべ、神官様がわたしを見つめる。悲鳴にも似た侍女達の声音。思わずため息が漏れた。
ギラギラと胸が焼ける満面の笑み。スプーンを口元に差し出して、神官様が首を傾げている。
(まーーたこの神官は)
わたしをおちょくって愉しんでいるに違いない。
だけど、ようやくわかった。こいつに対して怒るだけ体力の無駄だ。
冷静に……塩対応を心がけるのが一番だ。
「する訳ないって分かってますよね? お断りします」
「そう遠慮せず。一説では、天国の住人は互いに食事を食べさせ合うから、こよなく仲が良いのだそうですよ? 我々ももっと仲良くなるべきでしょう?」
言いながら、神官様はマリアの口に食事を運ぶ。マリアはスプーンにパクつきながら、嬉しそうに笑った。
駄目だ。この子、完全に甘やかされてる。……まあ、子どもだからこのぐらいで丁度良いのかもしれないけど。
「必要性を感じません。
全く……わたしにはわたしのペースがあるんです。食べたくなったら食べるし、要らなかったら手を付けない。
大体、なんで貴方まで一緒に食事をしているんです? この料理はわたしのために用意されたものでしょう?」
「ですから! 私はジャンヌ殿と親交を深めたいんですよ。言ったでしょう? あなたを口説き落とすつもりだって」
嫌味な程に美しい表情を浮かべ、神官様がわたしを見つめる。悲鳴にも似た侍女達の声音。思わずため息が漏れた。