【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「出た! 性懲りもなく、また来たのね……!」


 っていうか、術を解かれたのは数分前でしょう! 早すぎっ。


「そんな、人を魔物みたいに言わなくても良いじゃありませんか!」


 神官様はニコニコと微笑みつつ、テーブルに朝食をセッティングしていく。


「あなた、あんな目にあわされたのに、どうしてニコニコしていられるの⁉」

「あんな目? 私のモットーはキープスマイリング! 笑っていられないようなことは、何もありませんでしたよ?」


 キョトンと目を丸くし、神官様が首を傾げる。

 ダメだ。わたしにはこの男のことが、全く理解できない。
 プライドをずたずたにしてやったつもりだったのに! 全く効いていないどころか、こっちがダメージを受けているじゃない!

 もう嫌だ……ポジティブすぎて怖い。
 本当に関わりたくないんだけど。


「さあさあ、朝食にしましょう? 早くしないと冷めてしまいますよ」


 そう言って神官様は、わたしを無理やり座らせる。マリアもあとに続いた。


「どうです? 美味しそうでしょう?」


 神官様はそう言って胸を張る。
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