【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
「わ〜〜! マリアもそっちが良い! ジャンヌさんの朝食が良い!」
「あんたはこっちを食べなよ。食べ盛りなんだしさ」
っていうか、わたしは別に朝食なんて食べなくてもいいし。正直普段ならまだ眠っている時間だもん。
「あたし、ジャンヌさんのご飯が食べたい!」
マリアが声を張り上げる。
しまった。こうなったマリアは頑固で面倒だ。
「わかった。取り敢えず明日だけね」
「うん! やった! 楽しみ!」
この年頃の子供なら、適当に約束をして、相手が忘れるのを待つのが一番。
(どうせここで過ごすのも、二ヶ月間だけなんだし)
そんなことを考えつつ、小さなため息が漏れる。
「さてさて、ジャンヌ殿にこのあとの予定を発表します!」
その時、神官様が唐突に話題を変えた。
「予定?」
「ええ。もうすぐしたら、人々が神殿を訪れ始めます。朝の鐘が鳴ったら、神官たちが立ち並び、彼等の祈りや願い事を聞きます」
「はぁ……」
そういえば、前に寄付を得るための行動が云々って言ってたっけ。この男が話を聞いてやると、女性参拝者たちが『神殿のために』って、金品を置いていくんだとか。
「だけどそれ、わたしになんの関係が?」
「ジャンヌ殿にも、皆様のお話を聞いていただこうと思いまして」
「は⁉」
なにそれ! 聞いてない。
っていうか、話が違うじゃない!
「あんたはこっちを食べなよ。食べ盛りなんだしさ」
っていうか、わたしは別に朝食なんて食べなくてもいいし。正直普段ならまだ眠っている時間だもん。
「あたし、ジャンヌさんのご飯が食べたい!」
マリアが声を張り上げる。
しまった。こうなったマリアは頑固で面倒だ。
「わかった。取り敢えず明日だけね」
「うん! やった! 楽しみ!」
この年頃の子供なら、適当に約束をして、相手が忘れるのを待つのが一番。
(どうせここで過ごすのも、二ヶ月間だけなんだし)
そんなことを考えつつ、小さなため息が漏れる。
「さてさて、ジャンヌ殿にこのあとの予定を発表します!」
その時、神官様が唐突に話題を変えた。
「予定?」
「ええ。もうすぐしたら、人々が神殿を訪れ始めます。朝の鐘が鳴ったら、神官たちが立ち並び、彼等の祈りや願い事を聞きます」
「はぁ……」
そういえば、前に寄付を得るための行動が云々って言ってたっけ。この男が話を聞いてやると、女性参拝者たちが『神殿のために』って、金品を置いていくんだとか。
「だけどそれ、わたしになんの関係が?」
「ジャンヌ殿にも、皆様のお話を聞いていただこうと思いまして」
「は⁉」
なにそれ! 聞いてない。
っていうか、話が違うじゃない!