【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
最初の参拝者は、お年を召したおばあさんだった。
アイドルグリーティングを目的としていない、めちゃくちゃ正当な信心者。何だか寧ろ申し訳なくて、わたしは手のひらに力を込める。
「あらあら、緊張していらっしゃるの?」
「……ええ。こうしてお祈りをお聞きするのは、初めてですから」
本当は緊張よりも罪悪感のほうが余程強い。
(どうかこの人の願いが叶いますように)
密かに汗を掻きながら、わたしはおばあさんの幸せを願う。
「大丈夫よ。他の神官様も、最初は貴女と同じような表情をしていたわ。だけど、今ではあんなに堂々と、立派にお仕事をしているでしょう?」
おばあさんはそう言って、神官様たちの方を見遣る。
(立派に、ねぇ……)
他の神官はさて置き、神官様は違うだろう。わたしもおばあさんに倣って、他のみんなの方を向いた。
(――――ん⁉)
その瞬間、わたしは我が目を疑った。
先程までチャラけた態度だった神官様が。
普段ふざけたことしか言わないあの神官様が。
何だか物凄く真面目な表情で仕事をしている。
というか、なんか後光がかってる!
アイドルグリーティングを目的としていない、めちゃくちゃ正当な信心者。何だか寧ろ申し訳なくて、わたしは手のひらに力を込める。
「あらあら、緊張していらっしゃるの?」
「……ええ。こうしてお祈りをお聞きするのは、初めてですから」
本当は緊張よりも罪悪感のほうが余程強い。
(どうかこの人の願いが叶いますように)
密かに汗を掻きながら、わたしはおばあさんの幸せを願う。
「大丈夫よ。他の神官様も、最初は貴女と同じような表情をしていたわ。だけど、今ではあんなに堂々と、立派にお仕事をしているでしょう?」
おばあさんはそう言って、神官様たちの方を見遣る。
(立派に、ねぇ……)
他の神官はさて置き、神官様は違うだろう。わたしもおばあさんに倣って、他のみんなの方を向いた。
(――――ん⁉)
その瞬間、わたしは我が目を疑った。
先程までチャラけた態度だった神官様が。
普段ふざけたことしか言わないあの神官様が。
何だか物凄く真面目な表情で仕事をしている。
というか、なんか後光がかってる!