【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
17.神官様にこれまでのわたしを否定されました
(疲れた…………もう一歩も動きたくない)
お昼の鐘が鳴り響く。
わたしはベッドに身体を投げ出し、唸り声を上げていた。
「大丈夫、ジャンヌさん?」
「ダメ。無理。もうヤダ。家に帰りたい」
これじゃどっちが子どもなのか、全くわからない。
だけど、都合三時間、普段使わない足やら表情筋を酷使したんだもの。疲れるのは当然だと思う。
「だけど、ジャンヌさんすごかったよ! お客さんみんな喜んでた! 嬉しそうだったもん」
「あぁ…………さいですか」
別に、誰かが喜んだところでわたしには関係ないし。
こちとら、前世の学生時代のバイトを思い出しながら、時間が過ぎ去るのを待っていただけだもん。スマイルゼロ円。オペレーションしないでいい分、こっちの方が多少は楽だったし。隠遁生活を送っていた現世と前世じゃ体力が段違いだから、へばったってだけでさ。
「いやぁ、先程はお疲れさまでした、ジャンヌ殿」
「――――出たな、諸悪の根源」
上機嫌な声音を頭上で聞きつつ、わたしは思い切り悪態を吐く。
「諸悪の根源だなんて、心外だなぁ。皆さんとっても喜んでいたし、ジャンヌ殿だって活き活きしていたじゃありませんか?」
「貴方の目は節穴なの? 洞穴なの? わたしのどこが活き活きしていたって言うのよ」
神官様は、わたしの返事にふふ、と笑うと、ベッドサイドに腰掛ける。最早文句を言う気力もなくて、わたしは小さくため息を吐いた。
お昼の鐘が鳴り響く。
わたしはベッドに身体を投げ出し、唸り声を上げていた。
「大丈夫、ジャンヌさん?」
「ダメ。無理。もうヤダ。家に帰りたい」
これじゃどっちが子どもなのか、全くわからない。
だけど、都合三時間、普段使わない足やら表情筋を酷使したんだもの。疲れるのは当然だと思う。
「だけど、ジャンヌさんすごかったよ! お客さんみんな喜んでた! 嬉しそうだったもん」
「あぁ…………さいですか」
別に、誰かが喜んだところでわたしには関係ないし。
こちとら、前世の学生時代のバイトを思い出しながら、時間が過ぎ去るのを待っていただけだもん。スマイルゼロ円。オペレーションしないでいい分、こっちの方が多少は楽だったし。隠遁生活を送っていた現世と前世じゃ体力が段違いだから、へばったってだけでさ。
「いやぁ、先程はお疲れさまでした、ジャンヌ殿」
「――――出たな、諸悪の根源」
上機嫌な声音を頭上で聞きつつ、わたしは思い切り悪態を吐く。
「諸悪の根源だなんて、心外だなぁ。皆さんとっても喜んでいたし、ジャンヌ殿だって活き活きしていたじゃありませんか?」
「貴方の目は節穴なの? 洞穴なの? わたしのどこが活き活きしていたって言うのよ」
神官様は、わたしの返事にふふ、と笑うと、ベッドサイドに腰掛ける。最早文句を言う気力もなくて、わたしは小さくため息を吐いた。