【WEBTOON】断食魔女と肉食神官~拾った子供が聖女に選ばれた魔女のお話~【コミカライズ】
魔法を使ってコルセットを締め、神官様が用意したドレスに身を包む。
髪色に近いシャンパンゴールドのドレス。細かな刺繍が施されていて、派手すぎず、そして地味すぎない。浮いてしまうのが一番問題だから、良い感じに場に溶け込めそうな印象で、わたしはホッと胸を撫で下ろした。
「わぁ、ジャンヌさん綺麗っ! 素敵!」
「はいはい、ありがとう。マリアはホント、褒め上手だね」
ぶっきら棒に頭を撫でれば、マリアは嬉しそうに目を細めた。
「本当に思ってるもん! ジャンヌさんが一番綺麗! セドリックもそう思うでしょう?」
マリアが問いかけると、神官様は呆けた表情でその場に突っ立っていた。
「――――別に、無理して褒めなくて良いわよ」
神官様がハッと大きく目を見開く。それから彼は、大きく首を横に振った。
「そんなまさか! 私はただ、美しいジャンヌ殿の姿に見惚れていたんですよ!」
「どうだか。貴方は自分が一番美しいと思っているでしょう?」
神官様はナルシストだから。
己の顔が基準だから、他の人間は全員へのへのもへじ状態に違いない。
「それについては否定しませんが、女性の中でジャンヌ殿が一番美しいと思ってますよ」
(否定しないんかい!)
思わず吹き出しそうになりながら、わたしは小さく息を吐く。
髪色に近いシャンパンゴールドのドレス。細かな刺繍が施されていて、派手すぎず、そして地味すぎない。浮いてしまうのが一番問題だから、良い感じに場に溶け込めそうな印象で、わたしはホッと胸を撫で下ろした。
「わぁ、ジャンヌさん綺麗っ! 素敵!」
「はいはい、ありがとう。マリアはホント、褒め上手だね」
ぶっきら棒に頭を撫でれば、マリアは嬉しそうに目を細めた。
「本当に思ってるもん! ジャンヌさんが一番綺麗! セドリックもそう思うでしょう?」
マリアが問いかけると、神官様は呆けた表情でその場に突っ立っていた。
「――――別に、無理して褒めなくて良いわよ」
神官様がハッと大きく目を見開く。それから彼は、大きく首を横に振った。
「そんなまさか! 私はただ、美しいジャンヌ殿の姿に見惚れていたんですよ!」
「どうだか。貴方は自分が一番美しいと思っているでしょう?」
神官様はナルシストだから。
己の顔が基準だから、他の人間は全員へのへのもへじ状態に違いない。
「それについては否定しませんが、女性の中でジャンヌ殿が一番美しいと思ってますよ」
(否定しないんかい!)
思わず吹き出しそうになりながら、わたしは小さく息を吐く。