(琉衣くんは)極甘な国に閉じこめたい
後悔と自己嫌悪に襲われ
冷や汗が
首筋をダラダラ流れ落ちる。
間違えてお風呂のドアを開け
「このドアじゃないし」と
自分に文句をグサり。
廊下に続くドアを開け
飛び出してはみたものの
玄関に小雪ちゃんの姿が……ない!!
いない!!
玄関ホールを見回したけれど
どこにもいない!!
ウソ? 帰っちゃった?
置き去りにした僕に、幻滅して?
どうしよう、嫌われちゃったかも。
それは困るよ。
だって……大好きなのに。
僕の部屋に
小雪ちゃんを閉じこめて
独り占めすること
すっごく楽しみにしてたのに。