(琉衣くんは)極甘な国に閉じこめたい


私から離れてください!!

そうお願いしたかったけど……


やっぱり
このままがいいかも……。


琉衣くんのぬくもりで
全身が心地いいから。




快楽にのまれてしまった私。

ついに重い口を
ちょっとだけ開いた。


「私の住みたい国を聞いたら
 琉衣くんは私に
 幻滅しちゃうと思うよ」


「幻滅なんてしないよ」


「するよ。私は自分のこと
 人として最低だなって思うし」


「フフフ」


「何がおかしいの?」


「まだ小雪ちゃんは
 僕の愛の深さを
 わかってないんだなって思って」


「?」


「僕の彼女、ほんと可愛い」


かかか…可愛い?


可愛いなんて言葉
抱きしめられながら言われると
全身に雷が走っちゃう。

幸せ過ぎて、ビリビリって。

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