(琉衣くんは)極甘な国に閉じこめたい


絶対に私の顔は

リンゴと勝負ができちゃうほど
真っ赤だと思う。


とりあえず
このドキドキを鎮めなきゃ!


そう思って
深呼吸をしてみたけれど

壁ドン状態で
琉衣くんの腕に挟まれた私には

心を鎮める余裕すらなくて


私は勇気を出して
琉衣くんにお願いすることに。



「あの…そろそろ……
 解放してもらえないかな?」


「へぇ~~~
 小雪ちゃんって
 今のキスで満足できたんだ」


えっ?


琉衣くんの目
まだ野獣っぽく、私を狙ってるよ。



「僕は、さっき言ったよね?
 小雪ちゃんのこと
 メチャクチャにしたくて
 たまらないって」


「……うん」


ホワイトタイガーみたいな
猛獣の目をした琉衣くんに

言われたけど……



「僕が思い描く
 小雪ちゃんに極甘な国は

 こんな軽いキスで満足するような
 生ぬるい国じゃないからね」



いいい…今のキスが……

生ぬるい??

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