幸せな離婚
駅から徒歩で行けるイタリアンのお店に入り日曜限定ランチを注文する。
すぐに冷えたアイスコーヒーが届き、私たちは喉の渇きを潤した。
「突然誘ってごめんね。今日、亜子ちゃんは?」
おでこの汗をタオルで拭いながら尋ねる。
「亜子、昨日から友達のうちにお泊りしてるの。今日は庭で一日プール三昧らしいよ」
「楽しそうだね。もう10歳だっけ?小4?」
「そうそう」
「早いもんだね。この前まで赤ちゃんだったのに」
「ね~、うちらも年食うわけだ」
「それは禁句~!」
ひさしぶりに会ったというのに、私達はすぐに打ち解け学生の頃と同じようなテンションでお喋りをした。
しばらくなんてことのない世間話を続けていると、ランチセットが運ばれてきた。
トマトの酸味と唐辛子の辛みを一度に楽しめるアラビアータ、それにサラダと野菜たっぷりのオニオンスープ。
「美味しい~!」
最近、和食ばかり食べていたせいかどれも美味しく思わず笑顔がこぼれた。
「そういえば、もう2年くらい経つけど優花は旦那とうまくいってんの?」
「……うまくはいってないかな」
「なんで~?」
パスタを口に頬張りながら尋ねる薫。
「昨日、女の人と花火行って帰ってきてないの」
「うん?どうして旦那が女と花火行ったって知ってんの?」
私は昨日の出来事を薫に話した。
「なるほど。話を聞く限り黒だね」
「……だよね」
「相手がどういう女か知ってるの?」
私は首を横に振った。
「分からない。ただ、名前がみかでみーちゃんって呼んでいるのは間違いない」
「けんちゃんとみーちゃん?いい年して気持ち悪い奴らだねぇ」
薫が軽蔑した口調で言った。
すぐに冷えたアイスコーヒーが届き、私たちは喉の渇きを潤した。
「突然誘ってごめんね。今日、亜子ちゃんは?」
おでこの汗をタオルで拭いながら尋ねる。
「亜子、昨日から友達のうちにお泊りしてるの。今日は庭で一日プール三昧らしいよ」
「楽しそうだね。もう10歳だっけ?小4?」
「そうそう」
「早いもんだね。この前まで赤ちゃんだったのに」
「ね~、うちらも年食うわけだ」
「それは禁句~!」
ひさしぶりに会ったというのに、私達はすぐに打ち解け学生の頃と同じようなテンションでお喋りをした。
しばらくなんてことのない世間話を続けていると、ランチセットが運ばれてきた。
トマトの酸味と唐辛子の辛みを一度に楽しめるアラビアータ、それにサラダと野菜たっぷりのオニオンスープ。
「美味しい~!」
最近、和食ばかり食べていたせいかどれも美味しく思わず笑顔がこぼれた。
「そういえば、もう2年くらい経つけど優花は旦那とうまくいってんの?」
「……うまくはいってないかな」
「なんで~?」
パスタを口に頬張りながら尋ねる薫。
「昨日、女の人と花火行って帰ってきてないの」
「うん?どうして旦那が女と花火行ったって知ってんの?」
私は昨日の出来事を薫に話した。
「なるほど。話を聞く限り黒だね」
「……だよね」
「相手がどういう女か知ってるの?」
私は首を横に振った。
「分からない。ただ、名前がみかでみーちゃんって呼んでいるのは間違いない」
「けんちゃんとみーちゃん?いい年して気持ち悪い奴らだねぇ」
薫が軽蔑した口調で言った。