【完結】好きな人と同期に挟まれました〜叶わない恋だとしても〜
む、迎え……? 迎えっ?!
「え、迎え!?」
「おう。十分で行くから、待ってろよ」
「あ、え、ちょっと!」
き、切られた……!!
「もう、強引なんだから……」
聖は時々こうやって、強引になる。男を見せてくることがあるから、たまに困る。
それから十分後、聖が家にやってきた。
「花霞、来たぞー」
「ん……聖、おはよう」
「おはよう。起きてたか?」
聖に「起きてたよ、頑張って」と答える。
「えらいじゃん」
頭を撫でてくる聖に、私は「で、朝ごはん食べに行くって?」と問いかける。
「そう。サンドイッチが美味い店があるんだよ」
「サンドイッチ?そうなんだ」
「花霞よく、サンドイッチ食べてるイメージだから」
そう言われて「え、そう?」と投げかける。
「いつもサンドイッチ食ってない?」
「そんなことないよ。聖の気のせいだよ」
と、答えるけど、確かにサンドイッチ率高いかも……。なんて思った。
「だからサンドイッチ、好きなのかなって思って」
「だって食べるの簡単じゃん。サンドイッチなら、忙しくても片手で食べれるし」
そんな私に、聖は「まあ、そりゃそうだけど」と答える。