色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅰ
テイリーがポケットから出した銀色のメダルには王国の紋章が彫りこまれている。
このメダルを持つ者は、王族…しかいない。
「うわあ、それ本物?」
「まじかよ…」
ワイワイ、ガヤガヤ・・・
周りが口にするのを耳にして我に返る。
一体、目の前に立っているテイリーは何者なのだろうと。
考えようとするが、頭が追い付かない。
「お騒がせしました!」
テイリーが叫ぶと、音楽が再び流れ出した。
テイリーは私の手を引いてずんずんと歩き出した。
何が起きたのかわからないまま、私はテイリーに引っ張られて体育館を出た。
体育館を出てずんずん歩いて。
人のいない庭園まで来ると。
テイリーが立ち止まった。
辺りはすっかりと暗くなっている。
「ごめん、流石に我慢できなかった」
私の方が2つ年上だっていうのに、
タメ口で話しかけてくるテイリーを見ていたらぶわっと色んな感情が押し寄せてきて。
「よかった・・・」と泣いてしまった。
このメダルを持つ者は、王族…しかいない。
「うわあ、それ本物?」
「まじかよ…」
ワイワイ、ガヤガヤ・・・
周りが口にするのを耳にして我に返る。
一体、目の前に立っているテイリーは何者なのだろうと。
考えようとするが、頭が追い付かない。
「お騒がせしました!」
テイリーが叫ぶと、音楽が再び流れ出した。
テイリーは私の手を引いてずんずんと歩き出した。
何が起きたのかわからないまま、私はテイリーに引っ張られて体育館を出た。
体育館を出てずんずん歩いて。
人のいない庭園まで来ると。
テイリーが立ち止まった。
辺りはすっかりと暗くなっている。
「ごめん、流石に我慢できなかった」
私の方が2つ年上だっていうのに、
タメ口で話しかけてくるテイリーを見ていたらぶわっと色んな感情が押し寄せてきて。
「よかった・・・」と泣いてしまった。