#妻たちの逆襲
あれからずっと腕を頭上の上で固定され

馬乗りにされながら

「お前のせいだ。お前が悪い。

主婦のくせしてお前は出来てない。」

など散々言われ、

私が目線をずらしたり冷めた態度を取ると

平手打ちが飛んできた。

相手にするのもめんどくさく、

旦那が疲れてやめるのを

ただひたすら大人しく待ち、

やっと解放されたと同時に

そのまま意識はぶっ飛んだ。

翌日パッと目が覚め、

はぁーっと溜息を吐き、

布団から起き上がると

そう言えばTシャツビリビリに

されたんだったと気付く。

そう言えばなんで私布団に居るんだろ?

確か意識がぶっ飛んで

そのままフローリングに居たはずなのに。

気になったけど、

どうせ旦那が自己嫌悪に陥って

せめての罪滅ぼしで運んでくれたんだろう。

これ以上は考えるのがめんどくさくなって

新しい服と共に脱衣場に向かう。

旦那は仕事に行っていて

私は今日遅番出勤。

そんなのはどうでもいっかと思いながら

シャワーを浴びよう。

昨日の汚れを落とすために。

自分の体を労るために。
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