White Snow
手を引かれながら、私の心は心臓がバクバクしていた。
近くのコインパーキングに連れていかれ、私は度肝を疲れた。
「これ、愛車」
ポンと座席に手を置いたそれは、大きなバイクだった。
「え?これ?」
「うん」
「だから、動きやすくて暖かい恰好だったんだ」
「そう。ストールとキャスケットはとんでっちゃうからここに入れておいていい?」
うんと頷き、ストールをはずしながら
「二人乗りってタンデムっていうんだっけ?」
と尋ねる。
「そう。タンデムの経験は?」
「初めて!二人乗りとかドキドキしちゃう!」
「楽しんでもらえるよう、頑張って運転します。はい、これ被って」
フルフェイスのヘルメットを渡された。
ヘルメットって重いんだと思いながら被る。・・・あれ?
「ねえ。入らないよ。頭、大きいのかな?」
「ふっ。大丈夫、それ俺のだから絶対入る。ここを持って・・・ずぼって感じで被ってみて」
「ここを持って・・・ずぼ・・・入った!」
「そりゃ入るよ。ちょっと上向いて」
「ん」
カチッ。
顎のとこを止めてもらう。
「重いんだね」
「安全を考えるとねー。はい、この手袋付けて」
「はい、またがって。何かあったら背中叩いてね。ヘルメットが当たるけど気にしないでね」
はい、はいと返事をする。
「手はここを持つか、恐かったらお腹に手を回す。どれにする?」
「お腹でもいい?」
「いいよ。しっかり持っててね」
「うん。こう?」
「もっとしっかり、こうやって」
右手で左手首をぎゅっと持たされた。
「じゃ、行っきまーす」
ブオン!!
大きなエンジン音がして、バイクは発進した。
近くのコインパーキングに連れていかれ、私は度肝を疲れた。
「これ、愛車」
ポンと座席に手を置いたそれは、大きなバイクだった。
「え?これ?」
「うん」
「だから、動きやすくて暖かい恰好だったんだ」
「そう。ストールとキャスケットはとんでっちゃうからここに入れておいていい?」
うんと頷き、ストールをはずしながら
「二人乗りってタンデムっていうんだっけ?」
と尋ねる。
「そう。タンデムの経験は?」
「初めて!二人乗りとかドキドキしちゃう!」
「楽しんでもらえるよう、頑張って運転します。はい、これ被って」
フルフェイスのヘルメットを渡された。
ヘルメットって重いんだと思いながら被る。・・・あれ?
「ねえ。入らないよ。頭、大きいのかな?」
「ふっ。大丈夫、それ俺のだから絶対入る。ここを持って・・・ずぼって感じで被ってみて」
「ここを持って・・・ずぼ・・・入った!」
「そりゃ入るよ。ちょっと上向いて」
「ん」
カチッ。
顎のとこを止めてもらう。
「重いんだね」
「安全を考えるとねー。はい、この手袋付けて」
「はい、またがって。何かあったら背中叩いてね。ヘルメットが当たるけど気にしないでね」
はい、はいと返事をする。
「手はここを持つか、恐かったらお腹に手を回す。どれにする?」
「お腹でもいい?」
「いいよ。しっかり持っててね」
「うん。こう?」
「もっとしっかり、こうやって」
右手で左手首をぎゅっと持たされた。
「じゃ、行っきまーす」
ブオン!!
大きなエンジン音がして、バイクは発進した。