White Snow
体に感じる振動、傾き。
スピード。
流れていく景色。
風。
ゴンゴンとぶつかるヘルメット。
前野君のしっかりとした体つき。
うわー--------!
初めてのバイクの後部座席。
どきどきが止まらない。
しばらく走ってバイクは止まった。
郊外にあるお蕎麦屋さんの駐車場だった。
バイクに乗っていたのは30分弱くらいだったらしいけど、すごく長くも、一瞬だったようにも感じる。
「楽しかった!」
前野くんの言われるまま、肩に手を当て立ち上がってからバイクをおりる。ヘルメットを脱いですぐ、興奮して言った。
「あはは。よかったー」
外したヘルメットと手袋を渡すと、キャスケットを被せて、ストールを巻いてくれた。
「寒くなかった?」
「うん。大丈夫」
「本当だ、手が温かい」
そのまま手を繋がれ、お蕎麦屋さんの扉をくぐった。
「ここ、ツーリングの途中で寄ることがあるんだ」
「前野君はよくバイクに乗るの?」
「たまにかな。学生の時はみんなと毎週どこかに行ってた」
前野君おすすめのお蕎麦はとてもおいしかった。
お腹が空いていたせいか、二人とも無言でそばをすすった。
スピード。
流れていく景色。
風。
ゴンゴンとぶつかるヘルメット。
前野君のしっかりとした体つき。
うわー--------!
初めてのバイクの後部座席。
どきどきが止まらない。
しばらく走ってバイクは止まった。
郊外にあるお蕎麦屋さんの駐車場だった。
バイクに乗っていたのは30分弱くらいだったらしいけど、すごく長くも、一瞬だったようにも感じる。
「楽しかった!」
前野くんの言われるまま、肩に手を当て立ち上がってからバイクをおりる。ヘルメットを脱いですぐ、興奮して言った。
「あはは。よかったー」
外したヘルメットと手袋を渡すと、キャスケットを被せて、ストールを巻いてくれた。
「寒くなかった?」
「うん。大丈夫」
「本当だ、手が温かい」
そのまま手を繋がれ、お蕎麦屋さんの扉をくぐった。
「ここ、ツーリングの途中で寄ることがあるんだ」
「前野君はよくバイクに乗るの?」
「たまにかな。学生の時はみんなと毎週どこかに行ってた」
前野君おすすめのお蕎麦はとてもおいしかった。
お腹が空いていたせいか、二人とも無言でそばをすすった。