うさぎ系女子はライオン系男子に翻弄されて
獅子くんがサラっと言った。
「う、うさぎ?!」
「名前も宇佐だし、そのツインテール、耳みたいだし、顔も」
「ちょ、ちょちょちょ///」
面白いことを見つけたかのように、獅子くんはにやにや笑う。
笑いながらわたしのツインテールを触る。
「俺、ライオンだから、うさぎを食べなきゃね」
「やめてよ、もう//」
「いや、もう、俺のことをライオンとか言う時点で狙ってるのかと思った。早く、、、」
そこで獅子くんは黙った。
切れ長の目の奥の瞳が揺れる。
この人、目を伏せるとこんなにきれいになるんだ。
「早く、友達から昇進したいな」
そういって、獅子くんはライオンみたいに豪快な笑顔を浮かべた。