うさぎ系女子はライオン系男子に翻弄されて


獅子くんがサラっと言った。


「う、うさぎ?!」

「名前も宇佐だし、そのツインテール、耳みたいだし、顔も」

「ちょ、ちょちょちょ///」


面白いことを見つけたかのように、獅子くんはにやにや笑う。
笑いながらわたしのツインテールを触る。


「俺、ライオンだから、うさぎを食べなきゃね」

「やめてよ、もう//」

「いや、もう、俺のことをライオンとか言う時点で狙ってるのかと思った。早く、、、」


そこで獅子くんは黙った。
切れ長の目の奥の瞳が揺れる。
この人、目を伏せるとこんなにきれいになるんだ。


「早く、友達から昇進したいな」


そういって、獅子くんはライオンみたいに豪快な笑顔を浮かべた。
< 13 / 22 >

この作品をシェア

pagetop