HANA
No.6
別に胸が小さくても構わないのである。

顔はまあまあイケてるし、そこそこモテるし、勉強だって学校ではトップクラスの成績だ。胸の小ささが私を悩ませているわけでは断じてない。

私は実にこの胸によって傷つけられる自尊心のために苦しんでいるのである。

しかし私の、いや私に限らず年頃の乙女一般の自尊心は

「顔や彼氏がどーのこーの」

というような結果的な事実に左右されるためには、

あんまりにもデリケイトかつプラトニック

はたまたスピリチュアルに出来ていたのである。
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